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有機溶剤

2024.11.11

IPAについて

IPAについて

 

IPA(イソプロピルアルコール)とは

IPA(イソプロピルアルコール)

IPAとはイソプロピルアルコールの略で、お酒のアルコール成分であるエタノールと同じ、アルコール類の一つです。但し、エタノールとは違い、飲むことはできません。毒性が高く、有機溶剤中毒予防規則(有機則)にも該当する溶剤です。

 

身近なところのIPA

IPAは工業用の洗浄剤や希釈剤として使われることが多いのですが、私たちが普段日常生活の中でも手にする商品にも含まれています。

●クリーナーとして

メガネレンズのクリーナーにもIPAが含まれています。
水で拭くよりも乾燥が早く、ほこりや皮脂など、細かい汚れが取れやすいので活用されています。
CDやDVDなどのプレイヤーのクリーナーとしても利用されます。
また、コンタクトレンズの洗浄液にも、IPAが含まれるものもあります。

●自動車用品

自動車の燃料タンクの水抜き剤として利用されています。

自動車用品成分表 イソプロピルアルコール

自動車用品成分表 イソプロピルアルコール(60%)

燃料タンクに入った水は油の燃料と混ざらず残ってしまうため、燃料タンクの素材によっては錆の原因になることがあります。
水抜き剤(IPA)を使うことで燃料と水が混ざり、燃料として水も一緒に消費されるようになります。

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またIPAは自動車のガラスの撥水剤にも使われているケースがあります。
撥水剤に含まれる樹脂分を溶かしこむためにIPAが使われるのです。
IPAは樹脂を溶かしこむ上、ガラスに塗った際に乾きやすく、施工性が良いといった効果があります。

●工業用のIPA

一般用に使われるIPAもありますが、多くは工業用の洗浄剤や希釈剤として使われます。
具体的には指紋やほこりをふき取ったり、フラックスを洗い流す洗浄剤として、塗料やインクの原料や、それを薄める希釈材として活躍します。

 

IPAが使われるわけ

研究者がチェックするイメージ

同じアルコール類であるのにもかかわらず、何故IPAが使われるのでしょうか。
「エタノールなら飲用にも使われているし、安全じゃないか!」と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
実はそこには、エタノールが「お酒として飲めてしまう」ことが大きく関係しています。
お酒には「酒税」がかかっています。エタノールだとその酒税がかかってきてしまい、コストが上がってしまうのです。
その点IPAだとその税金がかからない為、安価に手に入れることができます。
他にもアルコール類はありますが、エタノールとIPAは薬剤としての性能差があまり大きくないというのも、IPAが使われる大きなポイントなのです。

IPAについて  動画での説明

 

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IPAに関する質問

※2024年11月11日更新

以前、ページのコメントに寄せられたIPA(イソプロピルアルコール)に関係する疑問・質問とその回答をご紹介します。
(※一部編集・抜粋しております)

質問No.01~10

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
IPAアルコールの代用としてエタノールを使用しても大丈夫でしょうか?家具の修復に使用を考えてます。

溶かしたり洗浄したりすることには使用できますが、家具自体の塗装を落としてしまったり、ムラの原因となるおそれもございますので、使用時は目立たないところでお試しになってからご使用ください。
また、火気にはくれぐれもお気をつけて、換気の徹底、保護具の着用をお願い致します

薬局で袋に入った消毒液を買い、ポンプ付の容器にいれましたが、入れてはいけない容器もあると聞きました、光に当たるのが変性を起こすのでしょうか教えて下さい

消毒液の成分がよくわからないのですが、アルコール系の消毒液であれば、アクリル樹脂の容器では溶かしてしまったり、ヒビが入ってしまうのでお避け下さい。
保管時は直射日光を避け、空気の入れ替わりが円滑な涼しい場所で保管いただければと思います。

親戚が塗装業でIPAを使っておりエタノールが、無い中、今流行のウィルス対策用にエタノール代わりに使いたいと思っております。
その場合、以下について質問させてください。
  • 消毒に使っても問題ないでしょうか?
  • エタノールとIPAは酒税の関係で名前が違うだけで内容成分は同じでしょうか?
  • 機材などの消毒も可能でしょうか?
  • 香りを薄めるためにIPA、水、アロマオイルだと何対何で割るのがいいでしょうか?

医薬品のIPAを塗装の業務にお使いになっているのであれば消毒用途にお使いいただいて構わないのですが、工業用IPAは医薬品ではございませんので、「消毒」を謳うことができません。
エタノールとIPAは同じものではありません。違う薬品です。
また、医薬品のIPAは、消毒に関するエビデンスだけでなく、他安全性に関する基準や試験、薬剤師の管理を受けていますが、工業用IPAは塗料を薄めたり洗浄したりする用途における検査しか行われていないため、除菌目的であったとしても危険が伴う可能性があります
また、念のため、香りに関してはにおいの強弱は個人によって感じ方が異なりますので、ご回答ができません。ご容赦いただけますようお願い申し上げます。

炭化水素性溶剤と無水エタノールは混ぜても大丈夫⁉️

アロマディフューザーを炭化水素性溶剤の中にアロマオイルを垂らして作りを使いまして揮発して、溶剤が減って来た時に無水エタノールを継ぎ足したりしても大丈夫ですか⁉️
瓶の中にはハーバリウムとして花材が入っていまして溶剤が全く無くなったとしても花材に溶剤が残っているような状態で無水エタノールを入れていいのか、教えて下さい。

炭化水素性溶剤と無水エタノールを混ぜても何か化学反応を起こしたりすることはありませのでご安心ください。

IPAを樹脂の洗浄に使用しています。廃液の処理はどうしたら良いでしょうか。
また、廃液を再利用するための精製の方法等ありますか。

廃液は、業務内で使用されたものは、特別管理産業廃棄物の引火性廃油として廃棄ください。
個人的にご使用なさったものでございましたら、お手数ではございますが、お住まいの地域の自治体にお問い合わせくださいませ。
再利用についてですが、IPAは蒸留再生という方法で再利用することができます。

私はネイルで使いたいのですが…最後のネイルの拭き取りの際…アルコール度数が高ければ高いほどツヤが出るので今までアルコールでは90パーセントとかを使用してましたが、この場合どこを見て判断したらよろしいですか?

「IPA」として一般工業向けに販売されているものは全てIPA純度99.9%以上のものでございます。
念のため、純度を確認する際は、メーカーから出されている「規格表」をご覧になるとよいと思います。
しかし、ネイルに関して、今まで90%前後のものを使用なさっているとすると、
純度の高いIPAではてネイルを侵しすぎてしまう可能性が0ではございません。

長年しまい込んでいたランドセルにカビが発生し、エタノールを買いに行ったのですが、取り扱いがなく、代わりにIPA91%を買いました。
霧吹きの容器も買いましたが、HDPEと素材表記してあり、IPAで溶けてしまう容器なのかわかりません。
HDPEの容器に、IPAと水道水を混ぜて使うにあたり安全にできるでしょうか?

HDPEとは、「高密度ポリエチレン」のことでございます。IPAはこの、高密度ポリエチレンを侵してしまうことはありませんのでお使いいただけます。

ランドセルに水道水で薄めてカビ退治するにあたり、IPAと水の比はいくつ:いくつが良いのでしょうか?原液91%のまま吹きかけたら強すぎますか?

ランドセルでの実験を弊社で行ったことがございませんで、そちらの判断が出来かねます。
目立たないところで一度テストされることをお薦め致します。

IPAの保管容器についての質問です。PETの容器はIPAの保管に適するのでしょうか?

インターネットの検索などでIPAの保管容器としてPETボトルは変質されるなどの理由のため不適切との情報が多々あります。実のところその情報が実験などで得た知見であれば信用出来るのですが。。。もしPETを構成している成分分子または他の物質に変わったものがIPAに溶出した場合その純度に問題が生じると思っています。

IPAの保管容器としてPETが変質するとありますが、こちら、変質は致しません。
ただ、「危険物の規制に関する規則」の別表第3の2に従い樹脂容器での保管は10L以下にしてください。

キセル(喫煙用具)の洗浄用としてIPAを使おうと思っているのですが、問題になりそうな点はありますでしょうか?

用具の洗浄にも使われていると聞きましたが、経口目的の器具に使えるのか質問した次第です。
使用想定は以下の通りです。
1.綿棒にしみこませての内部洗浄
2.脱脂綿にしみこませての外部洗浄
3.キセル内に流し込んでの内部洗浄
キセルの素材は金属であり、木材竹材などの浸透性はないです。
洗浄後は十分に乾燥させてから使います。使用目安量はイソプロパノールとして50%程度に希釈し、最大10mlです。

IPAにつきましては、乾燥すればその成分はなくなりますので使用するのは問題ないでしょう。
またご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください

 

質問No.11~20

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
自動車工場で働いていて、IPAを汚れ拭き用に使っています。
知識がないため普通にアルコールだし大丈夫と思って素手でバンバン使ってますが調べてみたら毒性が高い有機溶剤とあり、めちゃくちゃ焦ってます。大丈夫でしょうか?

IPAを使う際は必ず手袋を使ってください。
素手で扱うと手の油を落としすぎてしまい手荒れの原因などにもなります。

眼鏡クリーナーのメーカがIPAを使っているのですが、そのケトン関連の心配はないのでしょうか?

眼鏡クリーナにもIPAが含まれています・・とのこと。確かに手持ちのクリーナーにも含まれてます。
ただ、ネットで検索していると「IPAは微量だがケトンに変わる。ケトンはプラスチックを溶かす」という話が散見されます。

IPAは微量だがケトンに変わる件について、弊社でも大量のIPAを扱っていますが、そのような知見はありません。
IPAを酸化させてアセトン(ケトン類)を生成する方法はあり、空気中の酸素で微量のアセトンが生成する可能性はありますが、プラスチックを溶かすほどの量にはならないと考えられます。

他、ケトン関連の懸念につきましては、ケトンが大量に発生していれば問題となりますが、発生量が著しく少ないと考えられるため、眼鏡の素材への影響はないと考えられます。
IPAという薬品自体も、有機溶剤中毒予防規則という法規に該当している溶剤のため、エタノールと比べると同じアルコール類でも毒性が高いので、取り扱いにはご注意ください。

IPAを樹脂の洗浄用として200mlほどの容量で販売する場合、アルコール販売事業者としての申請は必要でしょうか?

ぼかしてありますが、洗浄する樹脂は特定の種類のもので用途はそれ以外を想定していません。販売先は一般個人が多いと思います。今は個人ですが必要があれば法人化も検討しようかと思っています。

アルコール販売事業者の許可は、エタノールに対しての許可となります。IPAにつきましてはそのような免許制度はありませんので販売が可能です。
ただ、保管する際の量については消防法の規定がありますのでご注意くださいませ。
また何かご不明点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

炭化水素性溶剤と無水エタノールは混ぜても大丈夫⁉️

アロマディフューザーを炭化水素性溶剤の中にアロマオイルを垂らして作りを使いまして揮発して、溶剤が減って来た時に無水エタノールを継ぎ足したりしても大丈夫ですか⁉️
瓶の中にはハーバリウムとして花材が入っていまして溶剤が全く無くなったとしても花材に溶剤が残っているような状態で無水エタノールを入れていいのか、教えて下さい。

炭化水素性溶剤と無水エタノールを混ぜても何か化学反応を起こしたりすることはありませのでご安心ください。

油の汚れ落としでシンナーを使っていますが、匂いの問題で代替品を探しています。IPAもシンナーと同じ有機溶剤ですが匂いはどうでしょうか?
常時作業するときは換気や防毒マスクなどは必要でしょうか?

IPAはにおいはきついアルコールの臭いをイメージしてください。
また、IPAは有機溶剤中毒予防規則に該当している物質ですので、作業時には局所排気か防毒マスクが必要となります。
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

販促になってしまい恐縮ですが、弊社三協化学では有機則非該当のシンナー代替も取り扱っておりますので、もしご興味がございますれば、ご連絡賜れましたら幸いです。

自動車のガラスコーティング前の工程でボディーの油脂を落とすために使用したいのですが、問題はあるでしょうか?

ご使用されて、問題ありません。

除菌ウェットティシュを購入したのですが成分表にイソプロピルアルコールが1番に書かれていました人体に影響ないのでしょうか?

イソプロピルアルコールは日本薬局方にも記載のある除菌成分となります。水で薄められて使用されていますので人体への影響は少ないと思われます。

ランドセルに水道水で薄めてカビ退治するにあたり、IPAと水の比はいくつ:いくつが良いのでしょうか?原液91%のまま吹きかけたら強すぎますか?

ランドセルでの実験を弊社で行ったことがございませんで、そちらの判断が出来かねます。
目立たないところで一度テストされることをお薦め致します。

仕事でカビの殺菌に使用しています。80%に希釈して使用していますが、最適でしょうか?
また、ジェミニ型アンモニウムを試したいのですがIPAとのコスパを含めて比較のお話しを聞きたいです。

アルコールは細胞膜のタンパク質を変質させることで殺菌効果を得ていますが、カビには細胞壁があるため、あまり効力を持たないかと思います。
ジェミニ型アンモニウムは弊社での取り扱いがないため、価格に関してお答えすることができません。

バクテリアのような単細胞生物にしか効かないのでしょうか?
また、カビには次亜塩素酸ナトリウムが最適でしょうか?

IPAはバクテリアなどの単細胞系の細菌には効きますが、カビなどの菌糸を形成するような菌類には効果がありません。
次亜塩素酸ナトリウムが最適だと思います。次亜塩素酸ナトリウムであれば、除菌、カビ色落としに効果があります。

 

質問No.21~30

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
会社で使っている機器の掃除用にIPAで掃除しています。
500mlほどの量を保管しておきたいのですが、ガラス瓶のオイルガラスボトルなどに入れて保管しても問題ないのでしょうか?
またオイルボトルに保管したいときは、密閉できないとまずいですか

ガラス瓶で問題ありません。但しお使いになる際は、火気にくれぐれも注意してください。
また、容器が密閉できない場合、2つの問題があります。
1つは、IPAは揮発しやすい成分なので、乾きやすくなってしまうことです。
2つ目は、揮発したIPAが周りに漂っている状態で、近くに火気(静電気なども含む)が発生すると燃える恐れがあります。
なのでどうか密閉保存し、使用時のみ開封することをおすすめいたします。

個室で換気扇もないブースの中での使用なので妊娠がわかり赤ちゃんに影響がないか心配してます。

個室は密室なのでしょうか。IPA自体がアルコールなので、専用マスクや換気などのない状況は、簡単に言えば飲酒と同じような状況です。
もし完全に仕切られているわけではなく、隙間があるのであればサーキュレーターなどで換気いただけないでしょうか。
また、専用マスクも必ず着用していただきたいです。

自動車のガラスコーティング施工前の脱脂として、IPA(水で50%に希釈し不織布にしみこませたもの)を使用しています。
以前、リアコンビランプ(アクリル樹脂製)にIPAが付着し、ソルベントクラックが発生したとの話を聞いたのですが、IPAがアクリル樹脂やポリカーボネートへ与える影響はありますか?

アクリル樹脂はアルコール系溶剤の影響を受けやすく、IPAだけでなくエタノールやメタノールの使用によってクラックは発生してしまいます。
ポリカーボネートについては、IPAの影響は少ないです。

基板等の拭き取り作業等でIPAを布にしみ込ませて使用した布の処理について教えて下さい。

当社は基板等の拭き取り作業等でIPAを布にしみ込ませて使用しています。この使用後の布の処理についてお伺いしたいのですが、使用後の布は特別管理産業廃棄物として処理しなければならないのでしょうか。
一昼夜程度置いておけば揮発してしまうとの事なので普通の燃えるゴミとして捨てても良いと解釈して良いのか。それは法律上問題ないのかを知りたいです。

IPAが揮発して低温で引火する恐れがなくなれば、一般産業廃棄物として廃棄することができます。

イソプロピルアルコール(90パーセント)は、水溶性なので水を蒔けば引火や自然発火の恐れは大丈夫なんでしょうか?

昨日アロマオイル(イソプロピルアルコール90パーセント)の処分に困り庭に200ミリリットルほど撒いてしまいました、土を被して水を多めに撒きました。
あとで危険ではないだろうか?と消防署に問い合わせて自宅まで来てもらう見てもらいましたが、水で希釈されているので自然発火や火事の恐れは低いといわれました。
水溶性なので水を蒔けば引火や自然発火の恐れは大丈夫なんでしょうか?気温も高くなって来ましたが大丈夫でしょうか。

土をかけられたうえで、水をまかれているのでIPAは拡散し、引火の可能性は低いでしょう。
また、水で薄まっているため、土壌細菌によって分解されます。このためIPAについては残らないと考えられます。

基板等の拭き取り作業等でIPA(純度99.9%)を布にしみ込ませて使用していますが代わりにIPA(純度95%)を使用しても残渣等、問題無いでしょうか?

純度95%では、不純物として「水」が多くなっていると思いますので、基板ではその水分によって影響が出る可能性があります。
基板によっては水分に弱いものもありますのでお気をつけいただければと思います。

自転車のディスクブレーキに使おうかと思ってます。メーカーからはイソプロピルアルコールで拭くように指示されてますが、他に無水エタノール等で代用する事は可能なのでしょうか?
またスプレーしたいのですが、スプレーノズルを付けたまま保管可能なのでしょうか?

無水エタノールでも問題ありませんが、無水エタノールは価格が高いため、IPAを推奨していることが多いです。
また、スプレーのチューブなどの中に可塑剤が入っている場合チューブが割れる可能性がありますが、それ以外は問題ありません。

よく消毒用エタノールにアロマオイルを少し入れて、ファブリーズの代わりに消臭に使うというのがありますが、消毒用のイソプロピルアルコールスプレーにアロマオイルを入れたらエタノールの代わりになりますか。

また、もし吸い込んだ場合、体内での代謝がエタノールと異なるとのことですが、どのような違いがあるのか詳細知りたいです。
揮発後でしたら香りを嗅いでも安心で何秒後だと良いでしょう?

仰る通り、エタノールの代わりとしてIPAをお使いいただけます。ただ、吸い込んだ場合、体内での代謝がエタノールと異なりますので注意が必要です。
また、IPAは体内で代謝されるとアセトンになります。エタノールは体内で代謝されると酢酸になります。
何秒後か、というのは気温や風通し、湿度によって変わりますので、明言することはできません。
少なくともしっかり乾燥してしまえばアルコールの残留物はありませんので、安心です。

約2年半毎日フルタイム勤務でIPAを使っています。
特別な防具をせず使っておりますので、今はなんともありませんが、将来病気になる可能性もありうるのでしょうか?心配です。

PAは体内で代謝されますので、溜め込んで害を及ぼすということはありませんが、毎日お酒を飲んで体を壊してしまう人がいるように、個人差はありますが害が全くないわけではありません。
有機溶剤中毒予防規則にも該当しておりますので、排気装置を付けるか、保護具を着用するかどちらかが義務付けられています。

IPAの1斗缶の処理方法を教えてください。大気開放で中身を全て気化させる?
純水で洗浄し乾燥する?

中身のIPAは特別産業廃棄物として処理をしてください。IPAの入っていた空缶は乾燥させて鉄ゴミとして廃棄してください。
缶は特に洗わずとも、そのまま乾燥させれば問題ありません。

 

質問No.31~40

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
フロッピーディスクの湿式ヘッドクリーナーをまだ使っているのですが、代用品を探していたところ、ネットでイソプロピルアルコールと純水(高純度精製水?)で作られているらしいとありました。
IPAをどのくらいの比率にしたらよいかわかりません。

フロッピーディスクの湿式ヘッドクリーナーをまだ使っているのですが、そのクリーナー液がなくなってしまいました。(フタがゆるくて蒸発したのか?) 
代用品を探したのですが古い時代のものなので見つかりません。ネットでたどり着いた情報では、ビデオカセットのクリーナーや、CD DVDのクリーナーと同じ成分で イソプロピルアルコールと純水(高純度精製水?)で作られているらしいのですが、IPAをどのくらいの比率にしたらよいかわかりません。
100%でも良いのか。 50%くらいの方がよいのか、個人で使用するので100%で良いなら価格的なことは不問で、それで行こうと思っていますが、何か注意点など 教えて頂けると幸いです。

弊社ではフロッピーディスクヘッドの洗浄液に関する確固たる情報がございません。
もしIPAをお使いの際は引火性の高い液体でございますのでしっかり換気をなさって、火気にはくれぐれもお気を付けください。

シューズの防水スプレーの成分にIPAの記載があり、その防水スプレーを使用した際、シューズのTPU加工をしている部位の表面が劣化?してしまいました。
これはIPAの成分によりTPU、エナメル素材には不向きということでしょうか?

もしくは防水スプレーに含まれる他の成分による影響もあると考えたほうがいいでしょうか?
ちなみに防水スプレーに関しての注意事項として、エナメル素材などには使用しないというのは注意事項としてあるようですが、実際に防水スプレーの何の成分がエナメルに良くないのか記載がないので・・・

おそらくエナメル加工にIPAは影響を与えていないと思います。防水剤は、そのなかの撥水成分が膜を作り、防水効果を発揮します。
その膜の影響でテカテカしたエナメル加工がくすむからではないかと考えられます。

資格を持っていない者が、IPAの数量を所持・保管できるのでしょうか?

資格を持っていらっしゃらなくても、指定数量(IPAの場合は400L)以下でございましたら所持・保管が可能です。
が、指定数量の5分の1(IPAの場合は80L)を超える場合は、少量危険物となりますので少量危険物の届け出と、保管庫のご用意が必要です。

IPAはブチル製粘着ローラー(ホコリを取るもの)の洗浄に適していますでしょうか?

IPAはブチルゴムを侵しませんので、使用可能です。

珊瑚の原木に塗ったラッカーを剥がすのにIPAに数日間浸けようと思います。可能でしょうか?

ラッカーではない塗装の場合、アルコール系のIPAで落ちる可能性はありますが一般的なラッカーはIPA(アルコール系)には溶けません。
もしお試しになるなら、IPAなどの弱めの溶剤から試していかれるほうが、珊瑚の原木に与える影響が少なく済むかと思います。

犬多頭飼いで、カーペットや布団の消臭・消毒にIPAを原液のまま使おうと思いますが問題ないでしょうか?

IPAは、菌は殺せますが有機物を分解するわけではないので菌が原因の臭いには効果がありますが、それ以外のにおいには対応できません。
また、原液で使用しても問題ありませんが、床のニスやカーペットの染料に影響を及ぼす恐れがありますので、目立たないところでお試しになられることをお勧め致します。
加えて、犬がいないときにご使用いただき、IPAが乾いてから犬を入室させてください。

工業用IPAで皮膚に着いた場合どうなるのですか?Ipaと工業用ipa の違いもよくわからないのですが?

消毒用IPA(イソプロピルアルコール)と工業用IPA(イソプロピルアルコール)の違い
上のリンクに記事を書かせていただいております。佳ければご覧いただければと思います。

チューブ系を手で部品に挿入する際、スムーズに入るようにIPAを使用したい考えています。ケミカル等で問題ないでしょうか(劣化等々)

インドで工業系の会社に勤めていますが、チューブ系を手で部品に挿入する際、スムーズに入るように日本では白灯油を少しチューブの先につけて挿入していました。
インドでは入手困難なのでIPAを使用したい考えていますが、ケミカル等で問題ないでしょうか(劣化等々)。
成分的には同じようなものでしょうか。

白灯油とIPAは種類が全く異なりますので物質の性質も変わります。白灯油は炭化水素系で、IPAはアルコール系に該当します。

チューブの材質に対する適応性を一度お試しになられることをお勧め致します。
もしインドで入手できるようでしたら、炭化水素系の洗浄剤のほうが大きなくくりは白灯油と同じなので、同じようにご使用いただけるかもしれません。(いずれにせよお試しいただくのが確実です)

一度開封されたIPAが缶内で空気中の水分を含有することはあるのでしょうか。

IPAは缶内の空気中の水分を含有してしまいます。そのため、しっかり密閉保管しなければ入り込んだ空気の水分も吸ってしまいます。
使用後は中栓もキャップもしっかり閉めて保管ください。

車のコーティングを取るのにIPAを使おうと思っているのですが、ウエス等で原液(純度99%)をそのまま塗布して使っても大丈夫でしょうか?
また、使用後は一度洗い流した方が良いでしょうか?

非常に恐縮でございますが、IPAで車のコーティングを除去するのは難しいかと思います。
ワックスやシリコンコートの除去ならば例えば、BASIC99Proのような炭化水素系の洗浄剤でございましたら除去が可能です。
樹脂コートやガラスコートの場合は、無理に落とそうとすると元の塗膜を痛めかねないため、除去をお勧めしておりません。(樹脂コートやガラスコートは上にのっている、というよりも表面にがっちり食い込んでしまっているため)
IPAで洗浄する場合(除去は難しいですが)、乾いた後IPAの成分が車に残ることはありませんが、乾くまでにアルコールのにおいが気になる場合があるため、水で濯がれることをお勧め致します(IPAは水溶性なので水に溶けます)

 

質問No.41~50

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
一度開封されたIPAが缶内で空気中の水分を含有することはあるのでしょうか。

IPAは缶内の空気中の水分を含有してしまいます。そのため、しっかり密閉保管しなければ入り込んだ空気の水分も吸ってしまいます。
使用後は中栓もキャップもしっかり閉めて保管ください。

ブラシ、換気扇、排水口の洗浄や家庭内の除菌使用に一斗缶の購入を考えております。換気扇には少し薄めて霧吹きで吹きつけ拭き取り、排水口には直接流し込もうと思っております。
このような使い方で大丈夫でしょうか?

一斗缶からペットボトルなどに移し替えるときに灯油用のポンプを使おうと考えておりますが、何か他によい方法がございましたら教えて下さい。
家庭用に使う場合は一斗缶でなく容量を少なくして保管期間を短くした方がよろしいでしょうか?

換気扇へのご使用方法は問題ありませんが、排水溝に直接流し込むのはお勧めしておりません。
排水溝トラップにたまった状態の際引火の可能性がございますので、水を大量に流さなければなりませんが、そうなると除菌効果があまりなくなってしまいます。
小さなペットボトルであればそのように移して問題ありません。仰る通り大量に保管されるのは避けたほうがリスクは低いでしょう。

内視鏡の消毒にエタノールを用いていましたが欠品中のためしばらくイソプロパノール入りのエタノールで代用しようと考えています。
その切り替えに伴う影響として接合部のゴムの変質が早まることなどは考えられますか。

エタノールとIPAのゴムに対する攻撃性はほぼ同じでございますので、今回の消毒液にすることによって、以前よりも劣化が早まるということはございません。
異なる点といたしましてはにおいの部分で今までの消毒液よりも少しきつく感じられるかもしれません。

今回のウイルス対策として薬局でエタノールを購入したかったのですが、品切れでイソプロピルアルコール50%を購入いたしました。
こちらでは手指の殺菌効果は薄いでしょうか?また、エタノールのようにハッカ油と混ぜて消臭剤として利用可能でしょうか?

今回の新型コロナウイルスの影響で、店頭のエタノールやマスクに影響が出ているのですね。
折角ご購入された50%IPAですが、ウイルスへの効力は薄いでしょう。栄養型細菌には効果があります(おそらく50%アルコールの薬効薬理や説明書にも書いてあるかもしれません)
(念のため、https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2615701Q1090_1_08/の独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイトにも記述があります)

消臭剤についてですが、栄養型細菌が発するようなにおいには効果がありますが、無臭化は難しいでしょう。
また、濃度の高いIPAでしたら水にも油にも溶けるのですが、薄まっているため、ハッカ油がしっかり溶けるかどうかはわかりません。
少量でお試しになることをお勧め致します。折角ご購入された50%IPA、栄養型細菌向けの消毒剤として、あるいは解氷剤としてもお使いいただけます。

新型コロナウイルス対策としてイソプロピルアルコール50%を購入しましたが、濃度が足りないことをこちらで知りました。
無水アルコールを入手できたのですが、両方を同量ずつ混ぜれば新型コロナウイルスなどの手指消毒用に効果のあるものになりますか?

仰る通り、無水アルコール1に対して、IPA50%を1お混ぜいただければコロナウイルス消毒に効果のある濃度になります。

イソプロピルアルコールと無水アルコールを混ぜる比率について質問です。

50%イソプロピルアルコールを間違って購入してしまったのですが、1対1というのは、例えば、100%イソプロピルアルコール 100mlにつき50%イソプロピルアルコール100ml混ぜると75%イソプロピルアルコールになり有効ということでしょうか?
それとも無水アルコール(100%エタノール)100mlにつき50%イソプロピルアルコール100ml混ぜれば良いということでしょうか?

IPAもエタノールもアルコールなので、どちらでも構いません。
ですが、エタノールの方が安全性は高くお使いいただけます。(エタノールはお酒としても活躍するものですがIPAはお飲みいただけないため/※もちろんお飲みいただけるエタノールとお飲みいただけないエタノールとがあります←純度などの差)
アルコール濃度が100%のものを①、おもちの50%濃度のアルコールを①で、同じ容量(※重量ではない)をお混ぜいただければ、75%程度のアルコールを作成することができます。

普段はエタノールでやっていたのですが品薄状態なのでイソプロピルアルコールを希釈して使おうかと思っていますが、衣服や革製品などの消毒には使えますでしょうか?

エタノールとほぼ同じようにお使いいただけますが、衣服や革にお使いの場合、色落ち、コーティングの落ちにつながる恐れがございます。
目立たないところでお試しになってからお使いください。
そういったものの消毒でございましたら、逆性石鹸などもお勧めでございます。

IPA入エタノールが、7エタの代用として話題になっておりますが、IPAは有機則の対象物質であったと思います。世間では、全く同じもののように扱われておりますが、その危険性は異なってくると思います。
そのあたりについて知見をご教示いただけないでしょうか。

有機則に該当する成分が5%以上の製品が有機則に該当します。
そのため、IPA入りエタノールでも、IPAなどの有機則該当物質がが5%未満でしたら有機則には該当しません。
IPAは体内で代謝され、アセトンとなり排出されますので、ずっと体内に蓄積し続けることはありません。

IPA 100%をコロナウイルス除去を目的に手,指に噴霧し使用した場合の効果と皮膚への影響を教えて下さい。

コロナウイルスの除去を目的とされた場合、IPAは100%ではなく、きれいなお水(※)を加えて70~80vol%に薄めてご使用いただくのが効果的です。
(100%ですと揮発するのが早すぎて消毒効果が逆に薄まってしまいます)
また、使用時は乾燥した手(手洗い後は清潔なペーパーなどでしっかり水分を拭き取ってから)に塗布し、塗布後消毒したい面にまんべんなくいきわたらせ、かつしっかり塗布後乾燥させてください。
湿ったままにしておくと雑菌が繁殖するもとになってしまいます。
アルコール分がコロナウイルスの表面を構成する油分でできたエンベロープと呼ばれる膜を壊し、不活性化してくれます。
ただ、コロナウイルスの表面の油だけでなく手の油分も落とすので、手の乾燥、手荒れの原因となりますので気になる方はハンドクリームなどを併用なさるのがおすすめです。
詳しくは、厚生労働省様より文書が掲載されておりますので、下記をご参照ください。(SARSやMARSと同じ扱いとなります)
https://www.mhlw.go.jp/content/000548441.pdf

※「きれいなお水」は、飲料用でも水道水、精製水でも構いません。
IPAに消毒効果があるからといって、汚れたお水や何かを洗った後のお水などはお避けください。

80%に希釈して手指やドアノブ除菌などに使用する場合、御社製品の「F-1」「エタコール7」「一般的な業務用IPA100%」の中ではどれが体に負担になりにくく好ましいのでしょうか?

最近のコロナウイルスによる除菌剤の不足対策でこちらにたどりつきました。
80%に希釈して手指やドアノブ除菌などに使用する場合、御社製品の「F-1」「エタコール7」「一般的な業務用IPA100%」の中ではどれが体に負担になりにくく好ましいのでしょうか?
「F-1」というのが無水合成エタノール99.5%のような記載があるのでこちらかなとも思ったのですが…

弊社の電子部品用洗浄剤F-1エタコール7IPAは工業用に製造をしているものでございますので、消毒用として検証実験行っているものではございません。
メーカーといたしましては、「消毒・除菌にお使いいただけます!」と明言出来かねます。ご了承いただけますようお願い申し上げます。

 

質問No.51~60

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
金属パネルの脱脂にIPAを使用していますが、吹付だけで脱脂できるのでしょうか?やはり拭き取りが必要でしょうか?

吹き付けてダラダラと流してしまえば問題ありません。
IPAはあくまで油と混ざる役割をしているだけなので、油を別のものに変えたり、油を消してなくすものではありません。
油の溶けたIPAを除去しないと、そのまままたIPAが乾いて油が残ってしまいます。拭き取ったり流したりする必要があります。

IPAアルコールを布などにつけて、寸法測定前に小さな製品の油を落としたり書いたもの(ロット印)を消したりするのに時々使用しています。
ISOの審査で、有機溶剤なので従業員の健康診断が必要と指摘されましたが、どの程度の使用で健康診断が必要なのでしょうか?

おそらく有機溶剤中毒予防規則のことを指していると思いますが、気積から求められる消費量の基準値を超えなければ、有機溶剤中毒予防規則は適用されません。
ただし、ISOの認定機関での基準が弊社ではわかりかねますので、認定機関様へ直接お問い合わせなさるのがよろしいかと思います。

IPAを洗浄液として使用しています。比重など、劣化の目安になるものはありますでしょうか。

浸漬などで洗浄されている槽のIPAの劣化ということでしょうか。(もし保管中のIPAの劣化のお話でしたら申し訳ありません。またその旨ご指摘いただければと思います)
IPAで洗浄なさっている汚れ成分と、IPAの比重差が大きければ比重を参考に、汚れがpHを変えるものでしたら、pHを計測なさるのがよろしいかと思います。

工業用と日本薬局方用とではIPAの製造過程や成分や不純物にどのような違いがありますか?

おそらく大差はございませんが、通過してくる製品試験(品質試験など)に違いがございます。
医薬品として販売する製品は、しっかり医薬品としての検査を受け、クリアしないと医薬品として謳ってはいけません。

仕事で使用している工業用のIPAを頂き、飲用水で70%前後に薄めた物を 除菌、消毒目的でシンクやトイレに霧吹きして(拭き取らずに自然乾燥)使用しています。
工業用のIPAと消毒用に使われているIPAとは別の物なのですか? また、消毒効果や人体への影響、消毒用と工業用の見分け方(表示)も教えてください。

中身はほとんど同じです、但し工業用は医薬品とは異なりますので消毒や殺菌などの言葉を使ってはいけない決まりになっています。
除菌に関してもエビデンスはありません。(医薬品として販売する際は、そのための検査を受けてクリアをしないと謳ってはいけないのです)

工業用IPAを精製水で7対3から8対2の割合で希釈して、グリセリンを少量加え手指の消毒に使用しても、人体への影響は大丈夫でしょうか?
また、その際多少吸引してしまった場合の害は御座いますでしょうか?

工業用ですから、人体への手指に使用することを想定して製造していないため、手指に使用した場合どうなるのかお答えすることができません。
通常は保護具を装備し使用していただくことをメーカーとして推奨しております。

エタノールがどこも品切れでコロナウイルス対策としてイソプロピルアルコールを購入したのですが、純度100%で、水で半分に薄めて床掃除や手の除菌に使用しています。
私は今妊娠中なのですが使用はして大丈夫でしょうか?

まず、コロナウイルスの対策としてエタノールやIPAをお使いになるなら、100%のものを半分に薄めてしまいますと、アルコール濃度が50%程度になり、コロナウイルスへの効果が薄くなってしまいます。
各種ウイルスや菌へ最も有効なアルコール濃度は70~80%程度(容量%)です。100mlの100%アルコールに対して、33ml程度のお水でお薄めください。

また、ご妊娠中とのことで、妊娠中お酒を飲むのは控えていらっしゃいますよね。
それと同様で、蒸発したアルコールを吸い込むことや、皮膚を通しての摂取はなるべく控えていただきたいのがメーカーとしての意見です。
そのため、ご使用なさる際はしっかり換気をなさって、ゴム手袋などを装着されてお使いいただけますでしょうか。
手指でしたら時間をかけて(20秒程度)ゆっくり丁寧に隙間なく石鹸でお洗いになって、流し残りのないようにしっかりすすいでいただければコロナウイルスやその他菌・ウイルスを落とすことができます。
どうしても手を洗えない状況だけれど目鼻口のまわりを触らなければならないときだけ、手指をアルコールで消毒なさるなど、お使い分けいただきたいです。

コロナウイルス対策として、50%イソプロピレンを購入しました。使用用途に手指とありますが、噴霧してそのまま使っても良いでしょうか?

IPAはアルコールなので、70~80vol%でウイルスへの効果を持ちます。
ただし、工業用はあくまで工業用でございますので、消毒へ効果があるかの検査がなされていませんし、その検査をクリアしないと消毒できることを謳うことができません。
また、工業用ですから皮膚に付着することを想定して製造していないものになりますので、医薬品のIPAをお使いになることをおすすめいたします。

当方「メタノール95% イソプロパノール5%の医療用IPA」を所持しております。こちらを小分け携帯用に希釈してコロナ対策に使用予定であります。
前述のコメント欄を拝見致しますと、70〜80%に薄めるとありますが、100㎖の容器に対して当方所持のIPAですと、何対何くらいに薄めるのが妥当でしょうか?

メタノールは「目が散るアルコール」と呼ばれるほど、アルコール類の中でもトップクラスに危険な有機溶剤です。
絶対に使用しないでください。
メタノールについて
こちらの記事をご参照ください。

純度99.9%以上 IPAを買いました。ただし調べると同じ濃度で希釈して手の消毒や、なんなら、霧吹きならと希釈せずに使ってる方もいましたが、工業用とは別物なのでしょうか?
今回新型コロナのためのもので、帰宅したときに鞄やコートなどにふりかけるためようとしたかったのですが、こちら使えないでしょうか?

エタノール消毒液が全く手に入らず、無水エタノールも高価になっているので、使えるであろう純度99.9%以上 IPAを買いました。
希釈したらいいのかと思い安易に購入しましたが、どうも用途をみると工業用のようです。(溶剤、部品の脱脂洗浄、実験器具の洗浄、塗装インキなどの溶剤剥離材などと書いてあります)
また、それが来月届くのですが保管方法としては常温で日の当たらないところにおいておいて良いものですか?
気候があたたかくなると、とける、燃えるなんてことはありませんか?

分かりづらくて大変申し訳ありませんが、記事で記述している「IPA」というのはあくまで物質名です。
例えば、「塩(しお)」と一言で言っても、産地や製法、使用目的によってさまざまな種類がありますよね。
それと同じで、IPAも使用目的や製法、グレードなどで分けられています。
医薬品として普段流通しているIPAは、工業用よりもたくさんの検査・試験を受けて市場に並んでいます。
例えば「塩(しお)」も、塩化ナトリウムと呼ばれる物質が主成分だからといって塩化ナトリウムを買ってきて食卓に並べません。「食塩」とされているものを食卓に並べます。
これは食用として調整され、食用としての検査・試験をクリアした製品だからです。
そのため、根本としては同じIPAでも違いが生じるのです。

また、残るご質問へ「物質名としてのIPA」の観点からご回答致します。
●IPAは一部塗料を落とす可能性があります。お使いの際は目立たないところでお試しになってからのご使用をお勧め致します。
●保管方法といたしましてはしっかり容器を密閉なさった上で、風通しの良い、日の当たらないところで保管ください。(揮発性が高いので蒸発してしまいます)
●火気にはくれぐれもお気を付けください。(IPAが蒸発した空気が充満しているところも引火する危険性があります)

工業用IPAは自動車の解氷剤や、自動車の燃料タンクの水抜き剤、CDなどの洗浄にもお使いいただけますので、工業用IPAはゴム手袋を着用し、風通しの良いところでお使いいただけますようお願いいたします。

 

質問No.61~70

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
御社のIPA購入を考えています。純度99.8以上の製品は、再生等の製造方法や原料等の違いがあっても品質は変わらないと思っていました。
除菌目的で使用するにあたり、違いはありますでしょうか?

例えば、一言で「飲料水」と言っても製造工程によってにおいや味、好みが違いますね。それと同じで、同じIPAでも、おおもとの性質は同じでも多少の差は出てきます。

また、例えば同じIPAでも「除菌用」と表記のあるものならば除菌に関してエビデンスがあり、しっかりと効果が確認されていることを表しています。
どこに使えるか書いてあるものは、そこに使って問題がないことをメーカーが立証しているものです。
用法を守ってお使いいただきたいと思います。

イソプロピルアルコール(純度100%)を購入しました。IPA100㎖に33㎖の水で薄めて使用してみようと思っております。
IPAの薄めた液体はアルコール効力の期限というのはあるのでしょうか?

状態としては一斗缶から適量を取り、使用する液体はスプレーボトルで管理しようと思います。一斗缶は密閉、スプレーボトルは空気に触れている状態です。
使用用途としましては、消毒したいところにかけたり、少量で手洗いをしっかりするといったところです。何か注意事項みたいなことがあれば教えていただけると幸いです。

アルコールは水よりも揮発性の高い物質です。
なので、水でお薄めになったIPAの全体量が大きく変わらずとも、アルコール濃度が薄くなっていく恐れがあります。
ただ、気温や条件によってその速度は異なりますし、弊社では工業用の製品しか扱っていない関係上、ウイルスに対する効力の発揮期限に関する知見がございません。お力になれず申し訳ありません。

IPAは引火性の高い物質でございますので、注意事項としては火気にご注意いただくこと、また、アクリル樹脂などに塗布するとヒビが入ります。加えて一部塗料やニスを落としてしまう可能性がありますので目立たないところで一度テストしていただくなどの注意が必要です。

「医薬品として普段流通しているIPAは、工業用よりもたくさんの検査・試験を受けて市場に並んでいます。」とのことですが、医薬品としてのIPAは何処で購入できるのかもご回答いただければと思います。(例えば「弊社製品は医療用としてもの利用も可能です。」等)

弊社製品は工業用のみでございます。
医薬品は販売免許が必要でございますので、医薬品のIPAは薬局・ドラッグストアでお買い求めください。

車の塗装をIPAで脱脂してからガラスコーティングをやろうと考えています、その場合IPA の濃度はどれくらいが適正か教えてください。

IPAをご購入なさったら薄めずにそのままお使いになることをお勧め致します。
薄めてしまうと脱脂力が弱まってしまいます。

IPAの利用方法について、純度99.9%のIPAでウイルスの対策を考えた時に、マスクがありますが毎回使い捨てるのも勿体ないので、マスク使用後にIPAで霧吹きすれば効果はあるのでしょうか?

マスク等の消耗品を少しでも寿命を延ばして使用したいのですが、他にも部屋の空間に噴霧するさいマスクやゴーグルの着用、換気の徹底などを行えばある程度はウイルスから守られるのでしょうか?

まず1点、空間にIPAを噴霧するのはあまり効果がありません。ウイルスは常に漂っている、というよりもどこかに付着しているのです。
そのため、お部屋の気になる部分に塗布していただき、清潔なペーパータオルなど(使い捨てなものが清潔で好ましい)でよくごしごししていただくのがよろしいかと思います。

マスクにIPAを塗布した場合ですが、弊社では検証事例がないためお答えができません。
ただ霧吹きの場合、表面の菌・ウイルスにしか効果がないのではないでしょうか。また単純に汚れが浄化されるわけではないので、清潔さには不十分ではないかと思います。
かといってごしごし洗ってしまうとマスクの繊維がよれてしまい、フィルターとしての機能が弱まってしまいます。
加えて、もし塗布するのであれば、次回マスク使用時までにしっかりマスクを乾燥させて、IPAの成分がマスクに残っていることのないようにしてください。
IPA成分がマスクに残っていると、常にIPAを吸い続けることになってしまい、危険です。

新型コロナウィルス対策にこちらの商品のちょい拭きトイレクリーナーを購入しようと考えております。
こちらの製品はエタノール70%以上なので、消毒のかわりに使用可能ですか? 例えば、トイレだけではなく、ドアノブ、スマホ、あらゆる物に消毒として使用したいのですが…?

こちらの商品、と頂きましたが弊社「三協化学株式会社」ではトイレクリーナーを製造しておりませんで(工業用途のみの製造販売を行っております)
さかき様のおっしゃるトイレクリーナーに関する情報がございません。
大変恐れ入りますが、メーカー様へお問い合わせいただけないでしょうか。

IPAと精製水とグリセリンを混ぜてIPA70%ほどの濃度の溶液を作りました。
臭いがエタノールに比べてきついので臭いを軽減させる添加物があれば教えていただけませんか?

においは物質が鼻につくためにおこる現象であり、それをつかなくする、というのは困難です。
例えばお好きなにおいを発する物質を加えたところで、IPAの香りは消えず、ただ重なるだけなので、あまりお勧めできません。
換気や保護具を着用しながらご使用していただくのが一番現実的かと思います。

よく消毒用エタノールにアロマオイルを少し入れて、ファブリーズの代わりに消臭に使うというのがありますが、消毒用のイソプロピルアルコールスプレーにアロマオイルを入れたらエタノールの代わりになりますか。

また、もし吸い込んだ場合、体内での代謝がエタノールと異なるとのことですが、どのような違いがあるのか詳細知りたいです。
揮発後でしたら香りを嗅いでも安心で何秒後だと良いでしょう?

仰る通り、エタノールの代わりとしてIPAをお使いいただけます。ただ、吸い込んだ場合、体内での代謝がエタノールと異なりますので注意が必要です。
また、IPAは体内で代謝されるとアセトンになります。エタノールは体内で代謝されると酢酸になります。
何秒後か、というのは気温や風通し、湿度によって変わりますので、明言することはできません。
少なくともしっかり乾燥してしまえばアルコールの残留物はありませんので、安心です。

Isopropyl archol 70% のお手拭き(PAD)は、コロナウィルスの除去に効果があるでしょうか?

弊社の製品ではございませんので申し訳ありませんが推測での発言は控えさせていただきます。
メーカー様へお問い合わせなさるのが確実と思います。

基盤を100%のIPAでメガネで使うような超音波洗浄機で洗浄したいのですが、十分な換気または防毒マスクは必要ですか?(密閉された部屋内です)
無水エタノールで洗浄していたのですが今度IPAに変えようと思ってのことです。

IPAは有機溶剤中毒予防規則に該当する溶剤でございますので業務で使用される際はその法令に則って
換気設備や、防毒マスクの着用をしなければなりません。
また、IPAや無水エタノールは引火物ですので超音波洗浄機は防爆仕様のものをご使用ください。

 

質問No.71~80

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
石けんを作るときにオイル400gに無水エタノールを190g入れて透明石けんを作ります。
イソプロピルアルコール純度99.9%以上を代わりに使っても大丈夫でしょうか?

実際に弊社で石鹸を作ったことがないのでわかりかねますが、弊社といたしましては口に入ってはいけないIPAを使用するよりも
お酒の原料となってもいるエタノールを(食品添加物としても使用可能とされていエタノールに限る)お使いになられた方が安全性が高く、よろしいかと思います。

昨今のエタノール不足で、今回工業用のIPAを購入し、70%に精製水で希釈して消毒液として使っていますが、知人に頼まれて500mlに小分けして有償でお譲りしました。
別の知人からアルコールの小分けは違法だと教えられたのですが、やはり違法なのでしょうか?

IPAでこれくらいの少量なら違法にはなりません。未変性の一般アルコールを帳簿外で渡すと違法になりますので、お気をつけください。
ちなみに工業用では消毒ができるとは謳えませんので、(消毒を謳ってよいのは医薬品のみ)念の為お気をつけください。

IPAとNPAとエタノールの違いはなんですか?またNPAはエタノールやIPAよりも毒性が低いのでしょうか?

IPAとNPAは化学式は同じものですが、構造が違います。エタノールは炭素数から違うものです。
また、IPAもNPAもお飲みいただけません。アルコール類の中で唯一飲用としても活用されているのがエタノールです。
エタノールが人体への影響は一番少ない(もちろん、急性アルコール中毒の危険性をはじめ、完全に無害なわけではありませんし、すべてのエタノールがお飲みいただけるわけではありません)と言えます。

通販で、『純度99.9%以上 IPA(イソプロピルアルコール/2-プロパノール/イソプロパノール/2-プロパノール』というものを購入したのですが、こちらのサイトなどで毒性などに謳われており不安になってきました。
希釈してこれらを使用した場合、人体に影響はどれほどのものなのでしょうか。ちなみに手指の消毒目的です。

IPAをご購入なさったら薄めずにそのままお使いになることをお勧め致します。
薄めてしまうと脱脂力が弱まってしまいます。

コロナ対策でIPA100%4リットルを2つも購入してしまいました。
色々読んでると消毒液として使うと手が荒れたりとかもあったりであまり向いてないのかな?と思いましたが保管するのも怖く、捨てる方法を教えて欲しいです。
あと、もし家庭用で使えることがあれば教えて欲しいです。

個人様としてお捨てになる際は、お住まいの地域を管轄なさっている自治体様へお問い合わせください。
地域によって推奨されている処理が異なる場合がございます。
火気厳禁の製品でございますが、日が当たらず風通しのよい場所でしっかり容器を密閉した状態で保管いただければ、人に危害を加える製品ではございません。
家庭用では、解氷剤やスマホなどの洗浄剤としてお使いいただける製品です。

車のガラスコーティング前の脱脂にIPA99%を使用する予定ですが、PP(プラ)製スプレーボトルに移して使用しても問題無いでしょうか?

少量で小分けにしてお使いになる場合は大丈夫ですが、くれぐれも静電気や火気にはご注意ください。

イソプロピルアルコール50%を購入したのですが、こちらはおもちゃの消毒に使用しても大丈夫ですか?また、その場合吹きかけた後拭き取りは必要でしょうか?

「消毒」という言葉は法律上医薬品のみが使える言葉なので、どちらのIPAかわからないため消毒にお使いいただけますとは申し上げられません。
メーカー様へ直接お問い合わせなさるのが確実かと思います。
もしおもちゃに塗布する場合は、塗布後しっかり拭き取ってください。
しっかり拭き取らないと、アルコール分が先に揮発して、後に残った水分に雑菌が繁殖する可能性がございます。

IPAは発火しやすいということですが、たとえば70%に希釈したものをスプレーで噴霧したときに、体の静電気で急に自然発火するようなことはあるのでしょうか。
このようなケースでもし発火した場合、IPAが原因の火というのは通常の火災の火と同じように、初期の場合はすぐに消火することは可能ですか。

静電気を帯びやすい体質で冬場は良くバチバチとなります。
また、屋外で吹きかけるつもりですが、布類などをIPAを吹きかけた状態で屋外に放置しても、発火の恐れはありませんか?(直射日光は当たりません)
また、布製品などに噴霧して放置した場合、有害な成分はどの程度の時間で揮発しますか? 表面に触れてみて乾いていれば、有害な成分は残っていないと考えていいでしょうか。

まず、自然発火というのは火気のないところで、自然に炎があがることで、おっしゃるように、静電気(=火気)がある場合、自然発火ではなく、「引火」ということになります。
(IPA100%の場合の発火点は456℃、液温が456℃になると、火気のない状態で炎が点きます。IPA100%の引火点は11.7℃なので液温がこの温度よりも下であれば液に炎を近づけても引火しません←ですが近づけた炎で液温が上がれば火が点きます)
(また、70%であれば、IPA以外の30%の引火点などにもよりますので変わります)

IPA自体は水で消火が可能です。
吹きかけたものを屋外に放置した場合、もし周りに着火源があれば引火しますのでご注意ください。なので第三者が侵入しないところでの作業をお勧め致します。

洗濯物が乾く時間が天候や気温によってまちまちのように、IPAの揮発時間もまちまちになりますが、仰る通り布が乾いていれば、IPAが布に残っていることはありません。

建築の有機溶剤系のシーリング材の汚れ清掃用にエタノールを使用していますが、現在エタノールは購入出来ないのIPAの購入を考えています。
アクリル樹脂系の塗装面やアルミの焼き付け塗装面などに噴霧しても大丈夫でしょうか?

また、素手での作業で皮膚を侵す恐れがありますか?
また、眼鏡のプラスチックレンズに付着したシール材の汚れ落としにも使用可能でしょうか?
有機溶剤作業主任者の講習済みです。

エタノールの代わりとしてIPAはお使いいただけますので、問題ありません。エタノール使用時と同じ程度の濃度でお使いください。
また、エタノール同様、素手での作業は行わないでください。(保護具の着用をお願い致します。)

車に灯油をこぼしてしまい、その中和、消臭の為に無水エタノールを欲しかったのですがこのコロナ騒動で手に入りません。
IPAでも同様に灯油の中和が出来ますか?使えるならその使い方を教えてください。

灯油を中和することはできません。
洗い流すことはできますが、灯油のついたパーツを外し、IPAで洗浄し、乾燥させた後、パーツをもとの部分に戻していただければ大丈夫です。

 

質問No.81~90

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
IPAを燃料用アルコールとして、アルコールバーナーで使用することは可能でしょうか?
又、メタノールと混ぜて燃料使用は可能でしょうか?

IPAは燃料用アルコールとしてご使用いただけます。
ただ、分子に含まれる酸素がメタノールよりも少ないので、空気の量を調整してあげる必要があります。
また、メタノールとお混ぜになる際、メタノールは劇物でございますのでご注意くださいませ。

仮にですが…、PA99.9%物70vol%に水を加えて100としたもので手指を殺菌するとした場合、グリセリンを何vol%程添加すると手荒れが軽減出来るでしょうか?
使用者の個人差もあるかもですが、もし知見ありましたらよろしくお願いいたします。

グリセリンに関しては、弊社で販売しておりますグリセリンは工業用のため、手指に塗った場合どのような効果があるのか試験しておりませんので、グリセリンを塗るとよい悪いというのは申し上げることができませんが、購入なさるグリセリンのメーカー様に聞かれるのが一番安心かと思います。
あるいは、IPAに混ぜるのではなく、別途ハンドクリームなどで保護なさるのも1つの手です。

IPAはコロナウイルスの除菌にも効果はありますか?(ドアノブや手すりなど)

効果はあると思いますが、お使いのIPAのメーカー様へエビデンスや用途を確認してください。
例えばわずかに含まれる混合物などによって、誤った用途にお使いになると事故の原因になる可能性がございます。

イソプロピルアルコール100%をアロエベラジェルとかで混ぜて手指消毒剤としても使えますか?

イソプロピルアルコールは医薬品でしょうか。また、アロエベラジェルというものの取り扱いが弊社でなく、知見がございません。
ジェルメーカー様へお問い合わせください。

プリンターヘッドの洗浄用に使用予定ですが、毒性について予め警告があるため、換気、マスク使用に注意するとして、毒性については飲料アルコール、エチルアルコール同様の危険度よりどの程度危険と認識すべきでしょうか。

また、消毒用エチルアルコール品切れの為に燃料用アルコール(メチルアルコール)を消毒に使おうと言う文言も最近はネットで見かけます、こちらの危険性も宜しければ後学のためにお教え頂ければと思います。

エタノールは、(お酒などにも含まれ、身近なアルコールであることもあり)人間に対する危険性のデータは沢山ありますが、IPAに関しては、人間に対して実験した例はなく、すべて動物実験からの類推となります。
安全データシート(SDS)上では、エタノールの方が毒性が強いように見えがちですが、IPAは動物実験からの類推で、人間に対して実際に行われたデータではありませんので、実際にどの程度危険か比較しづらいところはありますが
皮膚刺激性・腐食性や全身毒性(単回曝露)などがIPAの方が強かったり、反復曝露で与える影響が少しエタノールとIPAで異なります。

念のため、IPAのSDSへのリンクを貼っておきます。
https://www.sankyo-chem.com/wp-content/uploads/2019/09/ipa.pdf

消毒用エタノールやIPAなどアルコール一般を保存する容器は遮光瓶のほうがいいのでしょうか?
紫外線をカットするなら「茶色のガラス瓶」や「不透明のポリエチレン素材」でしょうが、販売している消毒用エタノールのパッケージは半透明の容器なので光(紫外線、その他)に対してはそんなに神経質にならなくていいのでしょうか?

ただ、日本酒の瓶などは、茶色や緑色が多いのでちょっと気になったりします。
もしかするとアルコール濃度の低い物は光光(紫外線、その他)で影響を受けやすいのでしょうか?
消毒用アルコールを入れるガラス容器を購入しましたが、透明なのでちょっと気になります。
それと、以前のどなたかの質問で「PETボトルはアルコール保存に10L以下なら問題ない」と書かれていましたが本当でしょうか?NETではPET素材にアルコールは入れるなと言う記述が数多く見られますので、根拠となるような論文がありましたらご紹介ください。

お酒の場合、うまみ成分などが光によって壊されてしまうので遮光瓶であることが多いですが、消毒用アルコールはそちらが関係ないので、透明でも問題ありません。
ですが、勿論日が当たって液温が上がるのは良くないので、保管は日の当たらない換気の良いところで保管してください。

長期間の保管にはPETはむきません。静電気の発生のおそれがあるためです。
ですが少量保存ですぐに使用なさるのであれば、PET容器を侵すことはございませんので大丈夫です。(アクリル樹脂系容器は侵すのでNG)

コロナウィルス対策で、IPAを精製水で75%に薄め、玄関の木製手摺及び木製家具(下駄箱等)の消毒に使いました。使ってから気づきましたが、塗装がアルコールで溶ける危険があるのではとないかと。。。。
今回は特に塗装が剥離した様子もありませんが、塗装面に使うときの注意等ありましたら教えていただきたく存じます。

ご指摘の通り、アルコールと塗装は相性があって、例えばアクリル塗料などは侵してしまいます。(ピアノの鍵盤など)あとニスなどもアルコールによって剥げるおそれがあります。ラッカーなども一部溶かすおそれがあります。

ですが、普段日常生活を送るうえで「はーん、これはアクリル塗料だな」「これはラッカー塗料だ!」などと判別をつけることはそうそうないので、(わたくしもですが)どれに塗れてどれに塗れないかはわかりませんよね。

そのため、髪を染める際二の腕などでパッチテストを行うように、例えば下駄箱などでしたら、内側の同じ塗装の施されている外から見えづらい部分などでお試しになってから、本命箇所に塗布されることをお勧め致します

イソプロピルアルコールで手指消毒剤してもよろしいですか?してよろしいのであれば稀釈は何%くらいでしょうか?

イソプロピルアルコールというのはどちらのイソプロピルアルコールでしょうか。
例えば「水」と一言で言っても、水道水、精製水、井戸水、湧き水、たくさんありますね。それと同じで、イソプロピルアルコールにも沢山あります。

どのような生産工程を経て、どのような検査や試験をクリアしたイソプロピルアルコールなのかによって、回答できる内容が異なります。
ご購入されたイソプロピルアルコールのメーカー様へお問い合わせ頂くか、あるいは消毒用途に使用できるイソプロピルアルコールを販売なさっているメーカー様へ「手指にも使用できるか」確認なさった上でご購入いただければと思います。

なお、弊社のイソプロピルアルコールは工業用途にはご使用いただけますが、手指消毒にはご使用いただけないイソプロピルアルコールでございます。ご注意くださいませ。

私、趣味で電子機器の内部をよくさわるのですが、端子部分の洗浄にIPAを使用しても問題ないのでしょうか。
先日まで無水エタノールを使用していたのですが、流行りのせいで価格が高騰してしまいまして…。

例えば、パソコン内部の洗浄やコード類の接続部分の洗浄に使用したいと思っております。
また、危険物取扱者等の資格は一切ありませんが、個人利用目的でモノタロウ等で購入することは可能でしょうか。

電子機器の洗浄であればエタノールの代わりにIPAをお使いいただけます。エタノール同様の使い方で構いません。引き続き火気にご注意ください。

量次第では危険物取扱者の資格が必要になりますので、
消防法について
↑こちらの記事もご参考にしていただければ幸いです。

弊社の工業用IPAはモノタロウ様での取り扱いはございませんが、もしかすると他社様のIPAならモノタロウに出品されているかもしれません。
弊社の工業用IPAのインターネット販売は、一斗缶サイズになると思いますがAmazon様で弊社の販売店様が販売されているようです(在庫の有無は不明)。

イソプロピルアルコールとエタノールでは容器が異なるのでしょうか?

例えば↓こちらの製品だと、「エタノールが使用できます。(イソプロピルアルコールは使用できません)」と書かれています。
https://www.monotaro.com/p/3322/7241/

こういうスプレーに長時間保管するつもりはなく、一斗缶のイソプロピルアルコールを薄めて入れて噴霧しようと考えています。
現在はアルコール類対応の容器の入手が非常に困難ですので、もし容器の劣化が早いなどという理由があったとしてもあきらめようと思っています。

基本的にエタノールが使用できるのであればIPAも保存できるかとは思うのですが、容器会社様の試験データをお持ちでしょうから、一度容器のメーカー様へお問い合わせください。

 

質問No.91~100

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
金属製品を商品梱包する際に指紋など汚れをエタノールでふき取りしてます。
シンナー等ですとにおいも強いので最近、エタノールが入手困難なためイソプロピルアルコール(IPA)を代用しようと思いますが大丈夫でしょうか?

IPAで問題ありませんが、IPAはエタノールとことなり、有機溶剤中毒予防規則に該当する製品でございますので、
念のためご購入前に使用量などご確認くださいませ。
>>(参照リンク)有機溶剤中毒予防規則とは

眼鏡クリーナー等にもIPAの成分があるのですが効果的には薄いでしょうか?

濃度によって異なります。薄い場合、効果が0なわけではありませんが、例えばデコピン程度の効力なのか、タコ殴りにできるのか、変わってきてしまいます。

学校勤務者です。
IPAは、手指消毒用ではなく、校舎内消毒用として使用可能でしょうか?(鉄の手すり、木、プラスチック、水道の蛇口等)
可能であれば、濃度や注意点等を教えてください。

現在、新型コロナウイルス感染症の予防策として、生徒が下校した後、学校の校舎内を次亜塩素酸ナトリウムで消毒しているのですが、先日、「消毒用アルコールは入手困難だが、IPA(工業用)であれば入手できるよ」と、教えてくださる方がいました。

まず、「消毒」を謳える製品というのは医薬品、または医薬部外品に限られています。
そのため、医薬品や医薬部外品ではない工業用IPAは消毒を謳うことができません。
また、除菌に関しても、多くの工業用IPAは洗浄剤として製造されているものなので(金属部品の脱脂洗浄、埃などの洗浄など)、除菌に関するエビデンスがあるかどうか、購入を検討されているIPAのメーカー様へお問い合わせください。
(ちなみに弊社IPAは除菌に関するエビデンスがありませんのでナースです。様のご用途にはお使いいただけません)

ご使用の際はメーカー様からSDS(安全データシート)と呼ばれるものをお取り寄せになって、
保護具(ゴム手袋や保護マスク、ゴーグル)などをお付けになり、換気をよくし、火気に十分お気をつけになってご使用ください。
また、樹脂や塗装によっては、IPAで塗装やニスが剥がれたりいたします。ピアノなどの鍵盤の塗装はヒビが入ってしまう恐れがあります。
目立たないところでお試しになってから洗浄ください。
また、IPAは有機溶剤中毒予防規則に該当する製品でございますので、使用量にお気を付けください。
濃度は70~80%が最も効率的とされています。

『工業用でも医療用と成分は同じだから十分消毒用としても使える!』と言う商品レビュー一斗缶で、工業用イソプロピルアルコール(以下IPA)を買ってしまいました。
その上でいくつか質問です。

質問①
例えば、工業用IPAを70%に薄めた場合、手指には使えないとしても物を拭いたりするのには使って大丈夫でしょうか?と書くと「消毒効果は保証できない」的なことが返ってきそうなのでもう少し砕いて、一般家庭の拭き掃除に使う分には問題ないですか?

質問②
消毒用には使えなくても自転車(ロードバイク)のチェーンを洗うのに使えそうだからいっか、と思っているのですが、そう言う使い方は大丈夫でしょうか?
と言うか、チェーンのオイル汚れとかに効果ありますか?
また効果あるとして、ぜひ使いましょうレベルなのか、洗剤のがいいけどレベルなのかどっちらへんでしょうか?

質問③
自転車のチェーン洗浄の場合、今回購入した工業用IPAは純度100%を謳っているのですが、しっかりとした洗浄効果を得るには薄めずに使うのが良いのでしょうか?

物を拭いていただく分には構いません。指紋を落としたり、汚れを落としたり、よく製品出荷前の洗浄にお使いいただいているのが工業用IPAです。
ただ、お肌に直接触れていただきたくないので、ゴム手袋や保護マスク着用の元、換気をよく行い、火気には十分気を付けてご使用ください。
樹脂によっては(アクリルや一部ニスや塗料など)落としてしまったり、ヒビが入ってしまう恐れがありますので、目立たないところでお試しになってからお掃除してください。

ロードバイクに関しては、ご使用のロードバイクがシールチェーンでなければ大丈夫です。
ごてごてのグリスや、油によっては難しいかもしれませんから、おすすめレベルはわかりませんが、ご使用は可能です。

自転車のチェーン洗浄については、アルコールは炭化水素系などの洗浄剤に比べると脱脂力が弱いので、薄めると脱脂力も弱まります(水と油で仲が悪いためうまく落ちない)。薄めずにお使いになることをお勧め致します。
また、その際はしっかり換気をしながらゴム手袋を着用し、火気に気を付けてご使用ください。

大掃除で出てきたアロマランプ用のIPA90%500mlの処理はどのようにしたら良いでしょうか?

危険物となりますので、各自治体様によって廃棄方法が異なり、お住まいの管轄の自治体様へお問い合わせ頂ければと思います。
あるいはアロマランプとして使い切ってしまうことをお勧め致します。

IPAはパラフィンワックスを溶解させる用途に向いていますか?
なにかお勧めの溶剤が有れば是非教えて頂きたいのですが。

IPAではパラフィンワックスの溶解は難しいです。炭化水素系の溶剤がおすすめです。

(販促活動にはなりますが、もしご興味があられましたら弊社でも炭化水素系の有機則など非該当の製品がございますので、よければご覧ください)
>>三協化学製炭化水素系洗浄剤へのリンク

現在、1プロピルアルコール5%、2プロピルアルコール10%、エタノール80%が入っているの混合液を作成して所有しているのですが、40%のスピリッツ(飲料用アルコール)と混ぜて、皮ふの消毒に使えるようにしたいと考えております。
IPAをスピリッツ(ビッグマンという商品)を混ぜ、人の皮膚につけても害になるような物質が発生しないでしょうか?

IPAをお混ぜ頂いても化学反応で何かが発生することはありませんが、お持ちの混合液が皮膚に使える検査をクリアしたものなのかわからないため、どうぞお使いくださいとは弊社では申し上げることができません。
また、スピリッツに関しても、例えば糖分が入っていると雑菌の繁殖につながってしまう可能性もありますのでご確認ください。
色水に水を加えても透明な水にならないように、皮膚に使えないものと皮膚に使えるものを混ぜた場合、皮膚に使えないものになってしまいますので、メーカー様へご確認いただけないでしょうか。

イソプロピルアルコールIPA を購入したのですが、どうにかして手指に使える消毒液にはならないんでしょうか?
無知で買ってしまって 毒性が強いと知り、どうにかならないのか…と落ち込んでいます

手指に使用可能かどうかはメーカー様へお問い合わせください。

手指に使用できない工業用などのIPAを、手指に使用できる消毒液にご家庭でできるのであれば、おそらく現状のような消毒液不足にはなっていないですね。

IPAは不凍液や脱脂剤としても活躍する有機溶剤です。
火気への注意や、使用時の換気、保護具の装着などの用法を守っていただければ、消毒や除菌の分野外でも活躍することは可能です。

エタノール 85.7%、IPA 4.6%、NPA 9.7%、水分0.2%以下
こちらのアルコールは希釈して手指の消毒にも使えますでしょうか?

おそらくそちら、工業用の変性エタノールではありませんか?メーカー様は手に塗って大丈夫とおっしゃっていますか?
製品の製造工程や、クリアしてきた試験を確認しなければ、弊社の口からお使いいただけますとは申し上げることができません。

火災による油分を含む煤汚れに効果があり主にゲーム機などの電子製品の内部基板含む部分の洗浄に適した洗浄剤を探していますがIPAはこの用途に適していますでしょうか?

材質は主に外部はABS、内部基板はガラスエポキシ基板や紙フェノール基板になります。汚れがひどい為最終的に全体を洗い流しても問題の無いような洗剤だと助かります。
またIPA以外に何か適した洗浄剤があればご教授願います。

ABSはIPAもラッカーシンナーも侵す可能性がございますので、外部基盤は界面活性剤で洗い、内部基盤だけ溶剤をお使いになるとよろしいかと思います。

※補足
すすが何についているかにもよるのですが(素材)、IPAよりもラッカーシンナーの方がよろしいかと思います。
ただ素材によってはラッカーシンナーが素材を侵してしまう可能性がありますので、注意が必要です。

 

質問No.101~110

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
消毒用アルコールを自作したいのですが・・。手元には99.8%の無水エタノールと「コンタクトレンズ用すすぎ液」があります。
精製水の代わりにコンタクトレンズ用のすすぎ液を使用しても問題ないでしょうか?水道水でもいいと思うのですが、コンタクト用液体の消費期限が迫っているので何とか利用したいと思っています。

コンタクトレンズ用のすすぎ液というのもがよくわからないので、弊社から「お使いいただけます」「いただけません」のご案内が出来かねます。
申し訳ありませんが、すすぎ液のメーカー様へお問い合わせいただけないでしょうか。

他の方の質問を見るとIPAはエチルアルコール同等と読めます。車の塗装、ゴムにかかる使い方をしても特に問題ないという事でしょうか?

IPAを冬の車の窓の解氷剤に使おうと思っているのですが、検索してみると、IPAは溶剤なのでエチルアルコールより塗装、ゴムへの攻撃性が高いと書かれた記事がありました。

IPAもエチルアルコール(エタノール)もどちらもアルコール系の溶剤になります。
そのため、IPAでもエチルアルコールでも、塗装やゴムへの攻撃性にあまり差はありません。
なるべくゴムにかからないようご使用いただきたいと思います。

IPAの洗浄槽に長時間漬け込んでも侵されない接着剤等はありますでしょう?

エポキシ系の2液型の接着剤ならば侵されないと思います。

IPAの毒性がメタノールに比べて高くない理由はありますか?
揮発性が関係するのでしょうか。

揮発性はどちらも同程度で、メタノールとIPAの毒性差には関係がありません。

メタノールの毒性というのは体内で代謝された物質の毒性がありますので、メタノールそのものの毒性というわけではありません。
IPAの場合、体内で代謝されるとアセトンになりますが、メタノールのはホルムアルデヒドになり、それがさらにギ酸になりますのでこのホルムアルデヒドもギ酸も有害なため、それらの原因となるメタノールが危険なのです。

中古車を購入しました。IPAを用いて以下の掃除を行う際に質問があります。

①窓ガラスは外側や内側は原液でクロスに吹き付け換気をはらい手袋をすれば大丈夫でしょうか?
②コロナウィルスや細菌・雑菌などが心配の為、内装のプラスチックやナビ画面・ハンドル・皮製品や合皮製品(また、外側のドアノブなど)に適応可能でしょうか?
③外装のボディ塗装には?
④ヘッドライトや窓の雨ガード(アクリル?) メッキ部分などは問題ないでしょうか?

窓ガラスは仰る通りIPA原液で構いませんが、外装や内装は塗装を落とすおそれや、アクリルなどにクラックをいれてしまうおそれがあります。
また革についても色落ちのおそれがありますので目立たないところでお試しになってからお使いください。
またしっかり換気をなさって、手袋とマスクをお付けになることをお勧め致します。
外装に関しては通常のボディシャンプーで洗浄すればよろしいかと思います。
ヘッドライトや雨ガードについてもアクリルの場合はクラック(ヒビ)の入る可能性がありますので、注意が必要です。

IPA 50%(w/w)水溶液を洗剤として販売する製品のSDSに記載する際に、以下のような表記で差し支えないでしょうか。

危険物クラス:3
危険物国連番号(UN):1993(その他の引火性液体)
パッキンググループ:Ⅲ
Proper Shipping Name:‎FLAMMABLE LIQUID, N.O.S

日本の消防法においては非危険物となりますが、危険物輸送に関する勧告の危険物リストについては知見がございません。

レジンの洗浄のためIPAを使用しようと考えています。
人体への影響や臭いのため、洗浄場所をグローブボックスのような密閉空間に換気設備をつけて換気をしようと考えているのですが、気化したipaが換気設備の電気系統との接触で発火する危険性はありますか?

気化したIPAが電気系統から出た火花によって引火する恐れがありますので、防爆対策をとった換気設備で換気してください。

イソプロピルアルコールIPA を購入したのですが、どうにかして手指に使える消毒液にはならないんでしょうか?
無知で買ってしまって 毒性が強いと知り、どうにかならないのか…と落ち込んでいます

手指に使用可能かどうかはメーカー様へお問い合わせください。

手指に使用できない工業用などのIPAを、手指に使用できる消毒液にご家庭でできるのであれば、おそらく現状のような消毒液不足にはなっていないですね。

IPAは不凍液や脱脂剤としても活躍する有機溶剤です。
火気への注意や、使用時の換気、保護具の装着などの用法を守っていただければ、消毒や除菌の分野外でも活躍することは可能です。

可塑剤抽出のテストとして工業用IPAを購入の原液のまま噴霧します。
その作業環境において、危険性について質問です。

可塑剤抽出のテストとして工業用IPAを購入の原液のまま噴霧します。1回の噴霧は霧状での0.3mlほどですが多数の試験片に吹きかけるので12個のノズルから自動で噴霧します。
12個のノズルで1回噴霧したら60秒放置でこれを100回繰り返すのですがごうけい360mlほどの霧状での噴霧を1時間半の時間内で(綿密には100分)で行うと超音波加湿にのようにIPAが霧状に蔓延します(人体への影響その他は夕までもないのですが、客家爆発などの危険性はあるでしょうか?作業場は25~30畳ほどの個室です。
家庭用の換気扇レベルがひとつだけの会議室とお考え下さい。

IPAが空気中に蔓延している状態は、火や静電気が起これば、発火、さらには爆発の可能性が大いにあります。
また、IPAは有機溶剤中毒予防規則に該当する物質でございまして、ご使用状況からしても有機溶剤中毒予防規則が適用されます。
例えば有機溶剤作業主任者を選任しなくてはなりませんし、局所排気装置あるいはプッシュプル型換気装置を設ける必要があります。

IPAとエタノールを使用して塗料を製造しようと計画しています。
消防署へ許可申請を出そうと思うのですが、軽量鉄骨製の事務所では貯めますや排気装置などの工事が必要になってくるのでしょうか?

原料調達の荷姿は一斗缶、製品出荷の荷姿はJIS規格の金属製ペール缶を考えております。
運用した場合、総量の最大値が少量危険物の範疇に入りそうなので消防署へ許可申請を出す場合、軽量鉄骨製の事務所では貯めますや排気装置などの工事が必要になってくるのでしょうか?
もし大がかりな工事が必要な場合、採算が合わないので計画自体を中止にしなければならないので、他社零細企業さんなどで少量危険物許可を導入されるケースなどの知見があれば教えていただけますでしょうか。

少量危険物の場合にも貯めますや排気装置が必要となってしまいます。
ただ、少量危険物に関してはユニット型の少量危険物倉庫が販売されておりますので、そのような製品を活用されるのも一つの手です。

 

質問No.111~120

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
喫煙具(キセル)の洗浄についての説明がわかりやすくてありがたいです、私も現在手に入らなくなったエタノールではなくIPAを利用してみようと思います。
その際にポリプロピレン、ポリエチレンなどの容器を使っても問題ないでしょうか?

IPAであればエタノール同様、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)の容器での保管で、容器を溶かしたり変形させたりすることはないので、保管可能です。
ですが、静電気がたまる素材ですので、長く使用していると液体と容器との摩擦で静電気(=火気)が発生する可能性があります。
PP、PEに移された場合、移してからお早めに使い切られることをお勧め致します。

車のコーティング前の脱脂として使用を考えているのですが原液だと乾くのが早いので何%ぐらいに薄めるのがおすすめでしょうか?

薄めてしまうと脱脂力が落ちますので、薄めることはお勧めしておりません。

IPAの毒性について心配があります。
服や寝具にスプレーしたり、虫除けとして肌にスプレーした場合、『消毒用エタノールIP』などの消毒用エタノールの添加剤としての濃度で使用されているIPAでも健康に影響はあるのでしょうか。

『ハッカ油スプレー』を自作しようと無水エタノールを探したのですが品薄で手に入らず、『消毒用エタノールIP』を購入しました。
購入してから、IPAにアルコールの二倍の毒性があると知り、心配になっています。
消毒用エタノールIP10mlにたいして、水道水90mlであれば、薄まって毒性も無視できるのでしょうか。

他社様の製品でございますので詳しくは分かりませんが、メーカー様はこの濃度であれば影響が少ないとして配合しておられるかと思います。
もしご心配であれば、メーカー様へお問い合わせください。

IPA99.9%を購入しました。自動車のコーティング前の脱脂に使用予定です。
その上でいくつか質問があります。

・ボディやアルミホイールの脱脂には、原液使用でしょうか?希釈使用でしょうか?
・使用後は水洗いが必要でしょうか?
・ソリッド・パール・メタリック、各塗装で全て対応かのうでしょうか?
整備士やコーティング屋さんにより、意見がバラバラなので、メーカーさんの見解をお尋ねしたいです。

IPAは希釈せず、原液でご使用ください。水を含むと、脱脂能力が落ちてしまいます。
使用後水洗いが絶対に必要、というわけではありませんが、気になる際は水で洗い流してください。

パテとか、テープ貼る前等の脱脂に使えるでしょうか?
また、スプレーみたいのしてかけても大丈夫でしょうか?
プラスチックにかけても、大丈夫そう?みたいですので・・判らないですけど・・それが駄目でしたら、刷毛塗りでも問題無いでしょうか?

お使いいただけます。
ただ、脱脂したい油の性質にもよって(手の油や、機械油などであれば大丈夫です)落としづらいものもあるかもしれません。
また、例えばアクリル樹脂に付着した油を落とすのにIPAを使われると、クラックが入る恐れがあったり、侵してしまう素材もあるので注意が必要です。

使用時は、しっかり換気をなさって(お部屋の上部の換気扇だけでなく、下からも換気できるようにすること)保護具着用のもと、火気に十分注意をなさってお使いください。

またスプレーも可能ですが、拡散する分、引火の可能性も高まりますのと、吸い込む恐れが非常に高くなりますので、注意が必要ですので、その点ですと刷毛塗りの方が安全性は高いと言えます。
また、プラスチックはアクリルですと影響がございますので、目立たないところでお試しになってからご使用ください。

IPA、エタノール、メタノールではどれが一番早く揮発するでしょうか。

沸点や蒸気圧から考えると、
同一条件において、メタノール>エタノール>IPAの順で乾燥性が早いことが推測できます。

amazonでですが、塗装の上からIPAを塗ると駄目って言ってる人が居たのですが、そうなのでしょうか?何年ぐらい持つでしょうか?

塗装にもよります。
アクリルなど(例えばピアノの鍵盤など)は、IPAやアルコールを塗るとヒビを入れてしまいますし、ラッカーやニスなども、IPAで落ちてしまう場合もございます。
そのためご使用時は目立たないところで一度テストしてからお使いになることをお勧めしております。

イソプロピルアルコールIPA を購入したのですが、どうにかして手指に使える消毒液にはならないんでしょうか?
無知で買ってしまって 毒性が強いと知り、どうにかならないのか…と落ち込んでいます

手指に使用可能かどうかはメーカー様へお問い合わせください。

手指に使用できない工業用などのIPAを、手指に使用できる消毒液にご家庭でできるのであれば、おそらく現状のような消毒液不足にはなっていないですね。

IPAは不凍液や脱脂剤としても活躍する有機溶剤です。
火気への注意や、使用時の換気、保護具の装着などの用法を守っていただければ、消毒や除菌の分野外でも活躍することは可能です。

アルコールインクアートでエタノールの代用品としてIPAを使用する方が多いのですが、毒性があるとのことで、正しい使用法をご教授ください。
アート教室を運営しているので、生徒さんに正しく使用方法、危険性をアナウンスしたいと思います。

IPA(イソプロパノール99.9%以上)
アルコールインクアートとは、アルコールインクをエタノール(IPA)で薄め、ドライヤーの風で乾かしながら模様を描くアートです。
※1時間でIPAを200ml程使用します。

・使用中の換気はもちろんですが、ガスマスクが必要かどうか。必要な場合、どのマスク/吸収缶をつけるべきか。
・ドライヤーの温風は使用しても良いか。
・どの程度、連続使用すると体に毒性があるのか。
・引火の危険性について。
・静電気で引火するとの事ですが、ニットを来てのアートは危険でしょうか?
・ゴム手袋/換気/以外に徹底してほしいこと

使用中、使用後の換気は、天井についている換気扇だけではなく、扉を開けるなどして、下の方の空気を外に出す換気を行ってください。
(IPAは空気よりも重たいため、底にたまりがちなため)
ガスマスクは気になるようでしたらご使用ください。その場合の吸収缶は「有機ガス用」を用いてください。
ドライヤーの温風は使用しても構いませんが、火花にはくれぐれもお気をつけください。
毒性に関しては使用の程度や環境、個人差がございますのでわかりかねますが、詳しくはSDSをご覧ください。
引火点は12℃ですので、ドライヤーの温風も相まって常に火気があれば火が点つきます。
ニットを着ているからといって、必ず火災になるわけではありません。ニットを着ていても静電気が起こらないケース、あるいはニットを着ていなくても静電気が起こるケースもありますから、静電気除去シートなどでご対応いただくとより安全にご使用いただけるかと思います。

他、ご使用方法などは、下記リンク先にございますSDSをご参照ください。
https://www.sankyo-chem.com/wp/wp-content/uploads/ipa.pdf

IPAはメッキを落とすことなく、金属製品の表面に付着したタバコのヤニを洗浄することはできますでしょうか?

本来のメッキであれば大丈夫ですが、金属を模して施された「メッキ風の塗装」であれば落としてしまう可能性がございますので、目立たないところでお試しになってから洗浄なさってください。

 

質問No.121~130

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
パソコン、スマートフォン、イヤホンの 皮脂清掃用にアルコールの購入を考えております。
IPAは無水エタノールよりも炭素鎖が長い?みたいで脱脂性(脂溶性)に関してはIPAのほうが優れてると、どこかで見ました。
実際には、どの程度の差なのでしょうか?

誤差程度であれば若干高価にはなるものの、安全性が比較的高い無水エタノールを購入しようと考えております。

皮脂汚れなどでしたらあまり大差はございません。(若干は仰る通りIPAの方が優れています)

コロナ対策で手指やドアノブや物の除菌にisopropyl alcoholを購入しようと思っています。
教えて頂きたいのですが、isopropyl alcohol99,9%とisopropyl alcohol75%そのまま利用するなら、どちらがいいでしょうか。

単純にアルコール、という意味合いでは75%の方が効果的なのですが、IPAには消毒用、工業用とグレードがございますので、メーカー様に手指に使用しても問題ないかどうかご確認の上、ご使用ください。

汚れの洗浄用としてIPAを使用する事になりました。
会社方針で局所排気を設置する事になったのですが、どの程度の排気能力が必要になりますか。

状況としては、

・1回の使用量はベンコットやキムワイプ等に少量(約10ml以下)塗布。
・1日約40回(約400ml)
・作業室の広さ4m×8m
・通常の換気扇が1台ありますが、残念な位置に設置されており倉庫内に排気される位置にしかありません。
・仕事(製品)の関係上、ドア開状態にも出来ません。
・ビニールカーテンでIPA使用範囲を決めれば良いのですが、天井がもろく、ビニールカーテン重量に耐えられない構造です。
少し専門分野と違う気がしますが、御教授頂けましたら幸いです。

PAの気体は空気よりも重いため、天井などについている通常の換気扇ですとうまく外に排出されません。

有機則の局所排気の排気能力については、有機溶剤中毒予防規則の第三章に記載があります。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000036_20190507_501M60000100001
こちらをご確認ください。

工場で働いていてIPAを使用しています。
密室で狭い場所ではなく、広い室内で1日に何回か使用しているのですが、妊娠していても使用して問題はありませんか?
手袋は着用していて、手に付着することはありません。

直接触れず、吸引しないよう換気装置や保護マスクなどを着用されていれば、影響は考えにくいですが、ご心配であれば、かかりつけのお医者様にご相談なさることをお勧め致します。

IPAは乾燥すればまったく成分が残らないのでしょうか。

先日ペットショップネコのおもちゃを購入した際、店員がカード清算の機械を消毒するためにIPAスプレーをし(臭いが独特だったのでほぼIPAだと思います)、その勢いでおもちゃにもかかってしまいました。もう買わないとも言えず、買って帰って来たのですが、ねこにそのおもちゃを使っていいか、洗えば落ちるのかなど、どこにも情報がなく困っていました。

乾燥すれば塗布面にIPAの成分は残りませんのでご安心ください。
また、水で洗うことによっても、IPAは流されてしまいますので、ネコちゃんにIPAが影響を与えることはありません。

シール剤(ガスケット)との密着を目的に、アルミダイキャストの表面洗浄にIPAを使用しています。IPAを浸した歯ブラシでゴシゴシやってます。
常温での使用、若干の温度を与えた状態での使用、風を当てるなどしてダイキャストから急速に揮発させての使用、これらの使用方法の差は洗浄効果に影響を与えるものでしょうか?

IPAを温めると記載しましたが、念の為に追記します。
意図的に温めるのではなく超音波洗浄などでIPAを使用するとIPAが温かくなります。
そういった場合のIPA、合わせてアドバイスいただきました結露を容認した場合の急速乾燥した場合のIPAの洗浄効果は変わってくるのでしょうか?
洗浄の対象は大雑把な表現で申し訳ありませんが切削油になります。

超音波洗浄機による温度の上昇ということですね。
その程度であればやむを得ないかと思いますが、ご使用になる超音波洗浄機は防爆仕様のものをお使いください。
水分による錆などが問題でなければ、単純な洗浄効果に目立った差異はございません。

ただ湿度が高い時期に、IPAを急速に乾燥させると、アルミダイキャストの温度が下がり、結露を起こさせることがあります。
また、温度を上げた状態ですと、より引火しやすくなるので、お避け頂きたいです。

模型の塗装落としにIPAを使う際、素手でIPAに触れる状態で3時間ほど作業してしまいました。
すぐに病院へ向かうべきでしょうか?

IPAの耐性には個人差がございますので、一概に申し上げることはできませんが、気になるようでしたらかかりつけのお医者様にご相談されることをお勧めいたします。

IPAは高濃度だとアルミへ浸食の可能性があると聞きましたが、どのぐらいの濃度でしたら洗浄で使用ても浸食はないのでしょうか?

薄める際は水をご使用になると思いますが、その水にもアルミを侵食する作用がございますので、薄めてもあまり影響力は大差ありません。
アルミへの侵食を懸念される場合、炭化水素系の洗浄剤でしたら問題ありません。

添加物としてIPAが入っている消毒用エタノールを購入しました。(エタノールは76.9〜81.4vol%含有しています)
先程、その消毒用エタノールがご飯の中に1mL弱程こぼれてしまいました。
IPAは毒性が強いと聞いたので、今は食べずに放置しているのですが、もうそのご飯は食べれないのでしょうか?

その程度の量でございましたら、揮発性もございますので人体に即影響があるというわけではありませんが、もし気になられるようでしたら、お召し上がりにならないほうが良いかと思います。

インプロビルアルコールと鉱物油の入ったヤニ取り剤を屋外で噴霧した際、すこし吸い込んでしまっような気がします。その後は体調何ら変わりありませんが、体への影響はありますか?

溶剤への耐性は個人差がございますので、一概に申し上げることがございません。
かかりつけのお医者様にご相談ください。

 

質問No.131~140

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
100%のIPAをアルコールインクアートの制作に使用しております。IPAの使用で、下記のような事はありますでしょうか。
何か参考になることがありましたら教えてください。

防毒マスク、ゴーグル、ニトリル手袋を装着していますが、制作後、どうも口の中に違和感、少し痒いような感じがでます。
気のせいかなと思って様子を見ているのですが、先日、エタノールの方と思ってマスクなど何の防備なく、ガラス瓶に入れたものを少し使ったら、
いつもより痒みを感じました。
みなさん、色々な場面で使用していらっしゃるようなので、IPAのせいではないのかと、わからないでいます。

耐性には個人差がありますので、(例えば、アルコールのパッチテストでも、かぶれる人、かぶれない人がいるのと同じように)、ご心配であれば、かかりつけのお医者様へご相談されることをお勧め致します。

リフォーム後すでに引っ越していますが、業者の不手際により清掃が入ることになりました。
その際にIPAを使って清掃すると確認したのですが、小動物、海水水槽への影響はありますでしょうか?
また木製品、レザー用品の家具などにもしもついたとしても影響はありませんか?

IPAは揮発性が高いので、清掃後しっかり乾燥し空気も換気して入れ替えてしまえば、IPAが何かに影響を及ぼすことはありません。
木製品やレザー用品についてですが、IPAが付着すると、色ムラや色落ち、また、ニスを落としてしまう可能性があります(モノにもよります)。ご注意ください。

今年3月に医療用イソプロピルアルコールを家の床やカーペットに噴霧しました。
換気のために窓も開けていましたが風も強く、壁やカーテンや家具…家中に広がり、独特の匂いが染み付いて取れません。衣類や洗濯物にも匂いが染み付いていき、困っております。
この匂いを無くす方法はありますでしょうか?。

IPAは揮発性が高いので、乾燥してしまえば塗布面には何も残りません。
揮発した成分も換気によって入れ替えることができます。
もしかすると、IPA以外がにおいの原因となっている可能性がありますので、ご心配であれば、かかりつけのお医者様へご相談されることをお勧め致します。

IPA燃料を使った室内でも可能なランタンが流行ってきています。
煙も出ないと。IPA1:水9くらいに薄めて使用。IPAの取り扱いさえ注意すれば健康に害はないのでしょうか?燃えたら無害になるのでしょうか?

IPAが10%しか含まれていないと燃えないと思います。
(アルコール分10%のお酒に火がつかないのと同じです)
なので、もう少し度数を上げなければならないと思いますが、しっかり空気を送り込み完全燃焼させてあげれば、二酸化炭素と水だけになりますので、IPAの影響が残ることはありません。

アルコールインクアートを製作している者です。
ペットが居る為IPAの使用は諦めていたのですが、常に窓を開けて換気している状態で、無水エタノール(99.5%)にIPAを少し混ぜて(混合比はまだ考えてませんがIPAは半分以下でと思ってます)使用すると毒性が緩和されるという事はありますでしょうか?

人間以外の動物にアルコール(IPAもエタノールも)はあまり推奨できません。
ペットがいない場所でのご使用をお勧め致します。

プラモデルの塗装前の脱脂に、工業用IPAを使いたいと思っています
その際、原液ではなく水で希釈してドブ漬けにして脱脂したいのですが、どの位の希釈で効果は保てますでしょうか?

原液の消費をできるだけ抑えたいので、効果が期待できる範囲でどのくらい薄く出来るかお教えいただけると嬉しいです。

水で薄めれば薄めるだけ効果は落ちます。
なお、例えば30%の水を加えた場合IPAの効果が70%になるわけではなく、IPAの30%が水とつながることによって、IPAの効果が40%ほどに効果が落ちるようなイメージです。
そのため、メーカーとしては希釈はお勧めしておりません。

手作りダニ除去スプレー用として、無水エタノールがなかったので、IPA91%を購入してしまいました。
レシピは、無水エタノール40ml、精製水10ml+虫が嫌う自分好みの精油40滴。
IPAでも代用できますか。できるなら、この場合、IPAは何ミリリットルにすればよいのでしょうか。

弊社ではIPAをダニ除去スプレーとして使用したり試験したことがないため、知見がございません。
単純にアルコール濃度の話であれば、無水アルコールはアルコール濃度が100%なのに対して、IPAは91%(但し残りの9%がどのような成分か分かり兼ねるため、水と仮定)のため、IPAをその分多くして水を少なくすればよろしいかと思いますが、人体への影響等に関してはIPAの製造元でないと分からないため、そちらにお問い合わせ願います。

IPAを使用中に目に入ってしまいました。すぐに洗い流して痛みなどもないのですが大丈夫でしょうか?

溶剤の耐性には個人差があるため、弊社では何とも申し上げることができません。(お酒を沢山飲んでも大丈夫な人、すぐに酔ってしまう人、気分が悪くなってしまう人など色々いるように)
ご心配であれば、かかりつけのお医者様にご相談ください。
また、有機溶剤をご使用になる際は、必ず呼吸器と目、手を保護してご使用いただきたいです。宜しくお願い致します。

服の品質タグに油性マジックで書かれた名前を消したいのですが、芳香族系溶剤のインク消しが有効だと知りました。
しかし、取り扱っている店が無くネットでも手に入りにくいのですが、他の商品で代用可能でしょうか。燃料用アルコールや除光液などは全く別物ですか?

アルコールでも溶ける場合もありますので、その場合は燃料用アルコールでも可能です。
除光液も可能性はありますが、強力の為、落としたくない部分も落としてしまう可能性もあります。
また、溶剤をかける際、溶けたインクが広がってわっかじょうのシミになってしまうケースもあるので、使わなくなった歯ブラシなどを使って叩きながら作業すると良いかもしれません。

また、アルコールでも除光液でも、使用時は必ず火気のない風通しの良いところで、目や口に入らないよう対策を行ったうえでご使用ください。

自動車部品製造工事でプラスチック部品の拭き取りにIPAを使用しております。拭き取り後に水分が残ることがありますがこれは何でしょうか?

IPAの管理はどのようにされていましたでしょうか。IPAが保管中に水分を吸い込んでしまっているおそれがあります。
その水分が揮発せずに残っているものと思われます。

質問No.141~

※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
トレンチコートのコーティング(撥水加工のような)を剥がしたく、IPAを使用しました。(接着剤を使用しカスタムをしたいのですが、そのままだと生地に接着剤が染み込まなかったため)
試したところ色落ちやシミにならず見た目は特に変わらないのですが、経過すると紫外線などの影響を受け色の変化などしてくるのでしょうか?
それとも、使用した時点で揮発し成分は残らないものなのでしょうか?

あまり効果がない作業でしたら、生地を傷めそうな気もするので止めようかなと思っています。

IPAが塗布面に残り後々変色する、ということはありません。
IPAは揮発性が高いので、蒸発してしまえばそこになにも残りません。
ただ、コーティングを剥がすことで、ガードがなくなり、トレンチコートが紫外線の影響を受けやすくなる、という可能性は分からないため、あくまで自己責任でお願い致します。

 

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