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【特設】コロナウイルス関連
2020.06.05
除菌・殺菌にはアルコールが一番!
目次
5月30日、朝のニュース番組にてコロナウイルスに対して「次亜塩素酸」の噴霧器の有効性は確認されないという試験結果がでたと報じられていました。
この頃病院やスーパーなどでよく「次亜塩素酸水」をみかけていますが、どういうことでしょうか。詳しく見ていきます。
ニュース番組では冒頭に書いたように報道されていましたが、次亜塩素酸噴霧に関する衛生当局の見解を調べてみました。
WHOの見解
「COVID-19 について、噴霧や燻蒸による環境表面への消毒剤の日常的な使用は推奨されない。消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない。これは、肉体的にも精神的にも有害である可能性があり、感染者の飛沫や接触によるウイルス感染力を低下させることにはならない」
米国疾病予防管理センター(CDC)の見解
(医療現場消毒の一般論として)「消毒剤噴霧は、空気や表面の除染のためには不十分な方法であり一般衛生管理には推奨されない」
中国国家衛生健康委員会の見解
新型コロナウイルス対策に係る消毒薬ガイドライン「人がいる状態で空間・空気に対して消毒を行うべきではない」
文部科学省からの通達
学校における消毒の方法等について(2020年6月4日)通達「次亜塩素酸水の噴霧について:次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください」
厚生労働省からの注意
社会福祉施設等において、次亜塩素酸ナトリウム液の噴霧は、「吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと」
冒頭のニュース番組の報道のソースは、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が5月29日、新型コロナウイルスへの消毒目的とされている「次亜塩素酸水」について「現時点において有効性は確認されていない」という中間報告を引用したものでした。噴霧での使用の安全性も確立した評価方法が存在しないのが現状のようです。
厚生労働省は2020年3月6日付の事務連絡で、上にも掲載の通り、「社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について」という中で「次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については、吸引すると有害であり、効果が不確実であることから行わないこと」と通達しています。
NITEは経済産業省の要請を受け、新型コロナウイルスの感染拡大に対し、家庭や職場におけるアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、2つの研究所と共同で、台所洗剤などに使われる「界面活性剤」や「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの消毒に有効かを検証実験してきました。
その検証実験の結果、次亜塩素酸水の効果は現段階では確認されないという結論に至ってしまいましたが、他7種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに対して有効であると判断されています。
コロナウイルスに対して有効な界面活性剤
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
- アルキルグリコシド(0.1%以上)
- アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
- 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
- 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)【5月28 日追加】
- 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)【5月28 日追加】
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
※上記は新型コロナウイルスに、0.05~0.2%に希釈した界面活性剤を 20秒~5分間反応させ、ウイルスの数が減少することが確認されているものです。
身近に有る物でウイルス対策が出来るのは大変有難いのですが、大いなる問題が一つ「大変めんどくさい」ということです。
手順
①家庭用洗剤を薄めて、液を作る
※保存はできません。ご使用ごとに作らなければなりません
②除菌対象の表面を洗剤うすめ液で拭き取る
③うすめ液で拭いてから5分ほど経ったら水拭きする
④乾拭きする
※安全上の注意
- 手指・皮膚には使用しない
- スプレーボトルでの噴霧は行わない
忙しい毎日で以上の4工程をどれだけの人が行えるというのでしょうか。時間と心の余裕がないとできません。③の工程を忘れたらそれも大問題です(塗布したものが痛むおそれもあります)。
ご使用方法の詳しい内容はこちら:https://www.nite.go.jp/data/000109484.pdf(外部リンク)
やはり除菌・殺菌には王道のアルコールでさっと一拭きして15秒後に自然蒸発と除菌殺菌完了の、早い・安い・うまい(方法)の70%濃度エタノールが一番です。
医薬品であれば手指・皮膚殺菌ももちろん出来ますし。
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