研究開発・品質管理 SYSTEM
変化し続ける市場の
ニーズに対応する
ための
研究開発・
品質管理体制
近年、トルエンやアセトンなどが人体に及ぼす悪影響を鑑みて、有機溶剤に関係する法規制が次々と施行されています。また、これらの法規制の施行に伴い、有機溶剤を取り扱う企業に対して生産体制に関する報告書類の提出が義務付けられたり、作業環境の調査が実施されるなど負担が増加し、従来どおりの生産活動を維持することが困難となる企業が少なくありません。
このような社会情勢を踏まえ、三協化学では、日々厳格化し続ける法令や規制に対応した製品を提供することができるよう柔軟な研究開発・品質管理体制を整えています。お客様がこれまでどおりの事業活動を続けることができるよう、機能性だけでなく人体や環境への悪影響を最小限に抑制することができる高い安全性を兼ね備えた製品を製造・販売してまいります。
幅広い業界のお客様の
課題解決に向けた
研究・開発体制を
整えています
三協化学では、モノを「溶かす」技術をはじめとして「剥がす」・「洗う」・「薄める」など幅広い技術力を追求するため、自社にR&Dセンターを設けて多種多様な液体化学品の研究・開発を行っています。
特に、2005年以降は、「有機溶剤中毒予防規則(有機則)」や「特定化学物質障害予防規則(特化則)」に抵触しない環境対応型製品の開発に注力しており、現在では、既製品を含めて200種類以上の製品を取り扱っています。また、2018年より、石油化学に依存しないバイオマス製品や塩素系・臭素系溶剤の代替となる不燃性製品の開発などに取り組んでおり、サステナビリティを意識した製品の開発も行っています。
私たちは、65年以上にわたって培ってきた高度かつ柔軟な技術力を活用し、製造業界に限らず土木・建築業界や印刷業界、医療品業界、化粧品業界など幅広い分野のモノづくり現場が抱える課題解決に寄与すべく、日々製品の研究・開発を行っています。
主な開発・研究内容
環境対応型製品の開発
バイオマス原料を活用した製品の開発
高い安全性・機能性を有する剥離剤の開発
攪拌等によって粘度が低下するチクソトロピー性を有する製品の開発
界面活性剤・無機薬品・各種添加剤などの研究
相溶不可能な液体を安定して混合させるエマルション形成の研究
主な開発実績
建築物・鋼構造物の塗膜を
安全に剥離することができるリペアソルブシリーズ
建築物の外壁や鋼構造物等に使用され、アスベストや鉛、PCB、アスベストといった人体にとって有害な物質を含む塗膜を安全に剥離することができる剥離剤です。
エポキシやウレタン等の
強固な樹脂を剥離することができるゾルカスシリーズ
エポキシやウレタンといった強固な樹脂塗料やコーティング剤などを常温浸漬することによって効率的に剥がすことができる剥離剤です。
引火点がなく
安全に洗浄することができるファインゾルWシリーズ
引火点がなく消防法による保管量の規制を受けず使用中に引火してしまうおそれがないため、器具や部品に付着した塗料やインク、油脂類の汚れを安全に洗浄することができる洗浄剤です。
生産から提供まで
あらゆる工程で
品質管理を
徹底しています
昨今、国内外問わず化学薬品に関連する法規制が厳格化し続けており、弊社においても、製品に含まれる物質や生産体制などの品質管理に関する調査が増えてきています。
そこで、三協化学では、社会のニーズの変化に柔軟に対応しながらも、製品によって品質や機能性にばらつきが生じてしまうことがないよう、生産体制の構築や見直し、設備の維持・保全、原料・製品の品質確認などあらゆる工程において品質管理を徹底しています。
各工程における品質管理体制
弊社の品質管理体制において、「生産前」・「生産中」・「生産後」の3つの工程を設けて、それぞれの工程ごとに適切な管理体制を整えています。
生産前
国内外から日々大量に仕入れる原料について、従来の製品と品質の差異がないかを一つひとつ丁寧に確認しています。
生産中
設備の不具合で意図せず原料が混ざりコンタミネーションが生じることがないよう、原料が変わるごとに配管や撹拌釜の洗浄を徹底しています。また、日頃から工場の設備の性能や状態を維持・修繕することによって、常に一定の品質を担保することができるよう努めています。
生産後
製造された製品一つひとつの品質について、自社で定める規格に適合しているか専門の研究員が品質確認を行っています。
製品に関する書類の提出に対応
化学品にはSDS(安全データシー
ト)やイエローカード、
chemSHERPA(ケムシェルパ)、非該当証明書など、作業現場によって様々な書類の提出が義務付けられています。弊社では、上記の書類の送付や作成を行うことはもちろん、書類作成を依頼いただいた際は1〜2営業日以内に迅速に送付することや、お客様が独自に設ける化学品関連調査書類の書式にも柔軟に対応するよう心がけています。