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洗剤・溶解・剥離
2016.12.07
シンナーについて①
シンナーとは
シンナーとは、塗料を薄めるために使用される液体です。語源は英語の「thin(薄める)」から来ています。希釈したい塗料の種類によってシンナーの種類も変わるため、「シンナー」と一言で言っても、沢山の種類があります。
シンナーは有機溶剤を混合させて作られたものがほとんどです。含有される有機溶剤の種類によっては、「シンナー中毒」になる可能性もある為、取り扱い時は注意しなければなりません。
シンナーの種類
塗料用シンナー
弱溶剤で溶ける塗料を希釈・洗浄する為のシンナーで、ミネラルターペン(またはミネラルスピリット)と呼ばれる脂肪族炭化水素を主成分とし、乾燥が遅いのが特徴です。
弱溶剤で溶ける塗料は溶解力の高い強溶剤(ラッカーシンナー、ウレタンシンナーなど)でも溶かすことはできますが、強溶剤では下地を侵す可能性もあるので、注意が必要です。
ラッカーシンナー
ラッカー系の塗料を希釈・洗浄するためのシンナーで、溶解力が高く、乾燥性が高いことが特徴です。芳香族炭化水素系(トルエン、キシレンなど)やエステル(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン(アセトン、MEKなど)が主成分となっています。
ちなみにラッカー系の塗料を塗料用シンナーで希釈しようとしても溶解力が足りないので溶けません。
その他合成樹脂シンナー
ウレタンシンナー、エポキシシンナー、アクリルシンナー、メラミンシンナーなど、各種樹脂ごとに希釈用シンナーの種類が違います。希釈用のシンナーが樹脂ごとに違うのは、それぞれの樹脂の性質に合わせて成分を変えているからです。
ある樹脂に対して他のタイプのシンナーを使用するのは、シンナーの効果をうまく発揮できない原因になってしまいます。(例:アクリル樹脂にウレタンシンナーを使う)
▲㊧ラッカー塗料を塗料用シンナーで希釈したもの ラッカー塗料をラッカーシンナーで希釈したもの㊨▲
シンナー使用上の注意
シンナーの多くが第四類危険物に該当します。そのため、使用時は安全データシート(別名:SDS)などをしっかり確認し、適用法令や、危険有害性などを把握する必要があります。
危険物に該当するシンナーを扱う際は取扱いの注意事項や「火気厳禁」などの文字をしっかり明示して、関係者以外の立ち入りが出来ないようにしてください。静電気対策や作業場の換気も必要です。また、保管に関して、指定数量以上を補完する場合、認可に合格した適切な施設での保管が義務付けられている上、貯蔵量の上限も定められています。
取り扱いシンナー製品について
弊社では以下のシンナー製品・シリーズをなど幅広く取り扱っております。
有機則・特化則非該当の環境対応型で、トルエンやキシレンを含まないシンナーです。ラッカーシンナーや洗浄用シンナーの代替品として使用でき、塗料の希釈・洗浄、樹脂類(インキ・接着剤)の洗浄、脱脂洗浄など幅広い用途で使用することができます。
NTXシンナーシリーズ ▶
トルエンやキシレンを含まないシンナーで、関連する症状を避け、安全衛生の対策になります。
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