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リペアソルブNシリーズ、リペアソルブAは建築物の外装塗膜を剥離するための環境対応型塗膜剥離剤です。
外壁の仕上げ塗材にはアスベストが含まれていることがあり、アスベストが含有されている場合、そのまま破砕等を行うと粉塵となってアスベストが飛散する恐れがあるため、塗材を湿潤化して剥離する必要があります。
リペアソルブを使用することで、アスベストを飛散させず、湿潤化させて塗材を除去することができます。
グレード
以下はリペアソルブNシリーズとリペアソルブAの概要です。
スマートフォンの場合、右にスクロールするとそれぞれの製品の概要を確認することができます。
各グレードには個別ページへのリンクがございますので、製品の詳細はそちらで確認してください。
グレード | 系統 | 消防法 | 外観 | 特徴 |
リペアソルブN | 溶剤系 | 指定可燃物 |
薄茶色 |
ほとんどの塗膜に対応可能な汎用品。 |
リペアソルブN-2 | 厚塗りすることができ、複層塗膜の剥離に。 | |||
リペアソルブN-3 | ベンジルアルコールやNMPを含まず、人体や環境の負荷が低い。 | |||
リペアソルブA | 水系 | 非該当 |
乳白色 |
薄膜に対して高い浸透力をもつ。リシン拭き外装塗材の剥離に。 |
※リペアソルブNシリーズ、リペアソルブAは有機溶剤中毒予防規則(有機則)、特定化学物質障害予防規則(特化則)に非該当な環境対応型剥離剤です。
NETIS(国土交通省 新技術提供システム)登録済
リペアソルブA/N工法としてNETIS(国土交通省 新技術提供システム)登録済
NETIS登録番号:CB-180017-A
詳しくはNETISサイトをご覧ください。
用途
- アスベスト含有仕上塗材の除去
- Pタイル用接着剤の除去
- 外壁用接着剤の除去
- 陶磁器タイル用アクリルシリコン樹脂の除去
リペアソルブNを使用したPタイル接着剤の剥離の様子
古いPタイル接着剤にはアスベストが含有している場合があるため、湿潤化して剥離することでアスベストの飛散を防止して剥離することができます。
Pタイルの上から塗布することで接着剤まで浸透し、スクレーパー等で簡単に剥がすことが可能になります。
特長
リペアソルブN、リペアソルブN-2、リペアソルブN-3、リペアソルブAは全て、従来建築現場の塗膜剥離剤に使用されていた有害性が高いジクロロメタンを使用していないため、環境にやさしい塗膜剥離剤です。また、低臭のため、作業者や周辺環境へ配慮した施工が可能です。
リペアソルブは高粘度のため、液だれしにくく、刷毛やローラー、エアレス吹き付け等による施工が可能です。
一定時間置くことで、塗膜に浸透して塗膜を湿潤させるため、アスベスト含有塗膜に対して高い剥離効果を発揮します。
非塩素系
リペアソルブA/Nシリーズは発がん物質であるジクロロメタンをはじめとした塩素系溶剤を含みません。
低臭タイプ
従来の塩素系溶剤を使用した剥離剤に比べ、極めて低臭のため、現場作業者や周辺環境に配慮した剥離剤使用が可能です。
良好な作業性
高粘度で液だれしにくく、刷毛・ローラー・エアレス等による施工が可能です。
優れた膨潤・剥離性能
塗膜への浸透性に優れ、優れた膨潤・剥離性能を発揮するため、塗膜の湿潤剥離が可能です。
使用方法
本製品は高粘度対応のエアレス吹付等で塗布可能です。
剥離剤塗布前準備
リペアソルブは希釈せず使用前に十分に撹拌してご使用下さい。
剥離剤(リペアソルブ)塗布
旧塗膜の上からリペアソルブを塗布します。
一定時間放置。時間をかけて、剥離剤が浸透
一定時間放置する。リペアソルブが徐々に塗膜に浸透していきます。
塗布部にマスカー等で養生するとより効果的です。
塗膜が軟化・湿潤する
浸透により塗膜が軟化膨潤した状態になります。
塗膜剥離作業
スクレーバー等で剥ぎ取ると湿潤したシート状に回収できます。
※刃先が交換可能な鋭利なスクレーバーを推奨します。
※1回の作業で除去できない場合、繰り返し作業を行って下さい。
※再塗装する場合は、剥離剤成分が残有しないように高圧水洗を行って下さい。
※洗浄後は塗装面を十分に乾燥させてから、塗装工程を行って下さい。
適用可能な塗膜・目安塗布量・放置時間
塗膜の種類 | 目安塗布量 |
塗布後の目安放置時間 |
||
N、N-2、N-3 | A | |||
リシン | 薄塗材E(樹脂リシン) | 0.5~1.0kg/㎡ | 8~24時間 | |
外装薄塗材S(溶剤リシン) | ||||
可とう形外装薄塗材E(弾性リシン) | ||||
防水形外装薄塗材E(単層弾性) | ||||
タイル・ スタッコ |
複層塗材E(アクリル系吹付タイル) | 0.8~1.0kg/㎡ | – | 15~48時間 |
複層塗材RE(水系エポキシタイル) | ||||
複層塗材RS(溶剤系エポキシタイル) | ||||
防水形複層塗材E(複層弾性) | ||||
厚塗材E(樹脂スタッコ) | ||||
その他 | 改修系多層膜 | 1.0~2.0kg/㎡ | – | 24~48時間 |
Pタイル | 0.5~1.0kg/㎡ | 15~48時間 | ||
外壁用接着剤 | ||||
陶磁器タイル用アクリルシリコン樹脂 | 0.8~1.0kg/㎡ |
※セメント系塗材(セメントリシン、セメントタイル、セメントスタッコ)と無機系下地調整剤には適用できません。
※塗材の種類、厚み、劣化状況、天候条件などにより剥離効果の期待できる剥離剤、塗布量、放置時間は変わります。
※冬期の塗布後放置時間の目安は1.5~2倍程度です。
※厚幕の場合は、塗膜厚1mmに対して塗布量1.0kg/㎡を目安としてください。
※予め試験施工を行い、適切な剥離剤、塗布量、放置時間等を確認してください。
リペアソルブN、リペアソルブAの違い
万能タイプ リペアソルブN
・薄膜・厚膜、ほとんどの塗膜に対応します。
・膨潤力に優れ、軽い力で剥離できます。
厚塗りタイプ リペアソルブN-2
・一度で厚塗りすることができるので、改修履歴のある塗膜に対応します。
・厚塗りのため、乾きにくく浸透力が長い時間持続します。
高性能タイプ リペアソルブN-3
・薄膜・厚膜はもちろん、季節を問わず抜群の剥離力を発揮します。
・ベンジルアルコール、NMP非含有のため人体・環境への負荷が低減されます。
水系タイプ リペアソルブA
・引火点がない水系タイプです。
・薄膜に対して早い浸透力があります。
カタログダウンロード
画像をクリック、もしくは以下リンクをクリックするとカタログダウンロード可能です。
よくあるご質問
石綿含有仕上塗材除去で剥離剤を推奨するのはなぜですか?
令和3年4月、大気汚染防止法、石綿障害予防規則の改正法施行により、石綿含有仕上げ塗材除去時には原則として「湿潤化」を求められるようになりました。
この場合の湿潤化とは、作業中において常に湿潤な状態を保つことを指します。
この湿潤化には、剥離剤(リペアソルブN、リペアソルブN-2、リペアソルブN-3、リペアソルブA)を使用する方法が最適です。
リペアソルブN、リペアソルブAと塩素系剥離剤の産業廃棄物処理区分の違いは?
リペアソルブA/Nの剥離剤を廃棄する場合と塩素系剥離剤を廃棄する場合、処理区分が異なります。
グレード | N | N-2 | N-3 | A | 塩素系剥離剤 |
廃棄物処理法 | 産業廃棄物 | 特別管理 産業廃棄物 |
※剥離剤を使用してアスベスト含有塗膜(塗材)剥離した場合の塗膜の廃棄区分は上記とは異なります。※廃棄物処理法とは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の略称です。
リシン、タイルとはどのような建材のことですか?
リシン吹付や吹付タイルとは右の画像のようなものを指します。
吹付リシンの剥離の場合:リペアソルブN、N-2、N-3、リペアソルブAが適用可能。
吹付タイルの剥離の場合・・・リペアソルブN、N-2、N-3が適用可能。
各種動画
リペアソルブN、リペアソルブAの理解を深めるには、実際の使用状況を動画でご覧いただくことが一番です。
以下、施工方法や事例が分かる3つの動画を掲載しております。
アスベスト含有塗膜剥離 リペアソルブAの施工試験の様子
アスベスト含有塗膜剥離 リペアソルブNの施工試験の様子
アスベスト湿潤剥離 リペアソルブNの施工の様子
2022年2月 鋼構造物用剥離剤のリペアソルブS-2が「令和4年度名古屋市工業技術グランプリ」において、名古屋市長賞を受賞しました。
名古屋工業技術グランプリとは、中小企業の技術振興や経営の活性化を促進するため、独創性や着想に優れ、技術的にも高度で、かつ工業的にも有用である新技術や新製品を表彰するものです。
鋼構造物用剥離剤リペアソルブSのページはこちら
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