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身近な有機溶剤
2016.08.04
コラム#3 接着剤の独特な臭いの正体は溶剤!?
接着剤の独特な臭いの正体は溶剤由来が多い
接着剤を使用する時、その臭いが気になることはありませんか?
あの臭いが苦手な人は多いんじゃないでしょうか。
実はその独特な臭いの正体は溶剤の臭いに由来することが多いんです!(必ずしも接着剤に溶剤が使われているわけではありません。)
接着剤の場合、パッケージの裏に成分が書いてあります。
接着剤パッケージの裏の成分表 有機溶剤(60%)シクロヘキサン、ノルマルヘプタン、石油ナフサ、アセトン
接着剤パッケージの裏の成分表 有機溶剤(45%)エチルアルコール、酢酸ブチル
大抵は上の画像のように、
- 有機溶剤がどのくらい入っているか 【赤枠】
- その有機溶剤とは具体的にどのようなものが入っているか 【赤線】
ということが記載されています。
臭いの原因はここに含まれる有機溶剤なのです!!
全ての有機溶剤がとても臭うというわけではない
ただ、1枚目の画像の接着剤と、2枚目の画像の接着剤とでは臭いに差がありました。
1枚目の接着剤は2枚目の接着剤よりも臭いが気になりませんでした。
実は、全ての有機溶剤がとても臭うというわけではなく、例えば今回の画像の中の有機溶剤で言えば
酢酸ブチル
という有機溶剤が特に強い臭いを持っています。
酢酸ブチルとは、化学の世界で「エステル」という種類に分類されます。
エステルの仲間は、樹脂を溶かす力が強く、塗料やシンナーにも含まれています。
前回お話した「アセトン」とは違って、油を溶かす力はあまりありません。
エステルの仲間の一つ、「酢酸エチル」は悪臭防止法という法律で規制されるほど、臭いが強かったりします。
接着剤の臭いについてお分かりいただけたでしょうか?
それではまた次回、お楽しみに♪
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