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【特設】コロナウイルス関連

2020.03.27

消毒用IPA(イソプロピルアルコール)と工業用IPA(イソプロピルアルコール)の違い

消毒用IPA(イソプロピルアルコール)と工業用IPA(イソプロピルアルコール)の違い

 

新型肺炎、新型コロナウイルスの影響で、弊社にも沢山の有機溶剤に関するお問い合わせをいただきます。「エタノール」は日常生活の中でも時折名前を聞くことがありましたが、IPA(イソプロピルアルコール)は今回のコロナウイルスの影響で初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか。

今回は数あるお問い合わせの中から最も多かった「消毒用IPAと工業用IPAの違い」についてお話します。

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消毒用IPA(イソプロピルアルコール)

消毒や殺菌に使用されるIPA(イソプロピルアルコール)は、日本薬局方に沿った確認試験を行い、医薬品として製造されているものです。逆に、そのような試験を通過していないものは、医薬品として「消毒」や「殺菌」ができると謳うことができません。

例えば、食品の分野で考えるとわかりやすいかもしれません。誰でも無許可で販売ができてしまったら、食品衛生に関する知識や設備がない環境で作られたものによって食中毒がおきたり、異物混入が発生したりする可能性が非常に高くなってしまいますので、現在は規模にかかわらず保健所の営業許可が必要です。それと同じで医薬品も、医薬品として販売して大丈夫かしっかり試験をしたものしか販売できません。それによって消費者の方々の安全が守られています。

医薬品を販売する際は、薬剤師が製造管理をしなければならない決まりがあり、販売にも製造にも免許が必要です。
厚生労働省の、感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きでは、IPAに水を加え70vol%にしたものを消毒剤として使用するよう記載があります。

 

工業用IPA(イソプロピルアルコール)

工業用IPA(イソプロピルアルコール)は、JISK1522や各メーカーが独自に定めた規格試験を行ったIPAです。

工業用IPAは洗浄や塗料の希釈などに使用され、有機溶剤中毒予防規則の第2種有機溶剤に該当する溶剤ですので、IPAを使う業務に従事する方は有機溶剤使用者専用の健康診断などが必要になります。もちろん使用時は保護具を付け、換気設備を整えた上で使用してください。

 

消毒用IPAと工業用IPAは同じなようで違う

工業用IPAは、製品試験や関わってくる法律、製品保証が消毒用IPAとは異なりますので、消毒用途に工業用IPAを使用すると、せっかく健康のために消毒しようと思っても逆にその身が危険に晒されるおそれがあります。

使用の際は必ず製品の正しい用途で使い方のルールを守ってご使用ください。

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