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化学用語解説
2017.01.25
塗装について②
塗装の工程について
塗装の工程は大きく分けて
- 下処理
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
の4つに分かれています。
下地の具合に合わせて、塗りの工程は増減する場合がありますが、基本的には3回重ね塗りをします。
この時、異なる塗料を組み合わせることで、美しく仕上げることができます。
何故重ね塗りをするのか
たとえば、住居や橋などの建築物を思い浮かべてください。
それらの壁面は常に紫外線や熱、雨風にさらされる為、一つの塗料を塗っただけではどうしても劣化が早くなります。重ね塗りをすることで塗膜に強度を出し、数年~数十年塗り替えをしなくても、下地を劣化から守ってくれる役割を出すのが重ね塗りです。
また、耐久性を出すだけではなく、下地が一般的な塗料ではしっかり付きにくいときにも、重ね塗りは有効です。一般的な塗料を塗る前に、その塗料と相性がよく、かつ下地とも相性の良い別の塗料を塗ることで、下地と表面にくる塗料のつなぎ役を果たし、肝心のメインの塗料がより綺麗に、より丈夫になります。性質の違う塗料を組み合わせれば、最大の効果を発揮させることができるのです。
たとえば、ある塗料は耐候性(温度変化や雨、紫外線などによって変色や変形しにくい性質)に優れていて、外壁塗装に最適ですが、コンクリートなどの壁面では気密性がよくない、という欠点があるとします。その場合、まず下地にコンクリートとの気密性がよく、重ね塗りする塗料との相性が良い塗料を塗ることで、この問題が解決できます。塗料はどうしてもその種類によって、それぞれの長所と短所がありますが、一つの塗料では解決できない問題をほかの塗料との組み合わせで解決できるのも重ね塗りの強みと言えます。
それぞれの塗りの違い
下塗り、中塗り、上塗りの三層に重ね塗りする場合、ひとつの層を塗って乾かすのに1日かけることもあります。
層はそれぞれ異なる役割を持っており、それぞれがしっかり塗られていないと、脆くなりやすく剥がれる原因になってしまうのです。
下塗り
現在塗ってある塗料(塗膜)や鉄鋼、コンクリートなどの下地を強化し、下地と、中塗りや上塗りの密着力を高める役割があります。
中塗り
中塗りの塗料は一般的に上塗りの塗料と同じもの(*1)を使います。下地がボコボコしている面の場合下塗り塗料だけでは滑らかな面が作れないため、中塗り塗料で塗膜に厚みをもたせ、平滑な面を作ります。そうすることで、上塗り後、表面が美しく仕上がるだけでなく、塗装の強度を上げることができます。
上塗り
この塗装が一番上、見た目の一番肝になる部分なので、塗膜に厚みをつけて美観性や耐候性を高めます。太陽光(紫外線)や雨(水)から下地を守る役割を果たします。
*1・・・同じ材質でも、色だけ中塗りと上塗りで変えるケースもあります。これは上塗りをする際、塗り残しがないか一目でわかるようにするためです
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