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【特設】アスベスト・塗材関連

2017.10.30

吹付けバーミキュライト(ひる石)とアスベストについて

吹付けバーミキュライト(ひる石)とアスベストについて

 

吹付けバーミキュライト(ひる石)とは

皆さんの家の室内の天井は下の写真のようになっていないでしょうか?

吹付けバーミキュライト(ひる石)の天井

壁紙でもなく、天井が板状でもないざらざらとした天井面、これが吹付けバーミキュライト(ひる石)の天井です。
バーミキュライト(ひる石)とは鉱物の一種です。

1960~1980年ごろに製造されたバーミキュライトはアメリカのモンタナ州リビー鉱山から産出され、アスベストを不純物として含んでいました
現在製造されているバーミキュライトは南アフリカ産のものとなり、アスベストを含んでいない為、安全性の高いものとなりました。
しかし、1960~1980年代に建てられた日本の家屋の中にはアスベストが含まれたバーミキュライト(ひる石)が使われ、今も残っていることがあります。一般的な古い一軒家でも使われますが、特に団地などの古いアパートに使用されていることが多いように思います。吹付けバーミキュライト(ひる石)使用のアパートのイメージ

※画像はイメージです

 

バーミキュライト(ひる石)はアスベストを含有していたとしてもそのままでは固まっているため飛散しないと言われていますが、経年劣化で飛散する可能性、地震等の災害時に飛散する可能性はあります。

吹付けバーミキュライト(ひる石)の壁のイメージ

実際、手で少し触っただけでもポロポロと崩れてきます。(写真参照)

バーミキュライトが崩れた写真

この際、見えないアスベストの繊維も一緒に崩れ、飛散している可能性があります。
通常は天井を触る機会などほとんどないのですが、例えば電気を交換するときに少し天井に触れてしまったり、子供がいる家庭では好奇心で触ってしまう可能性もあります。
バーミキュライトの天井ではありませんが、実際にモコモコしたアスベストが天井に吹き付けられていて、二段ベットの上で過ごす子供が面白がって触ってしまい、中皮腫になってしまったケースがあるので、十分注意が必要です。

アスベストは中皮腫をもたらす有害物質として知られていますが、アスベストを含有したバーミキュライト(ひる石)も当然アスベストの繊維が飛散する可能性があり、住宅内であれば中皮腫を起こす可能性は十分にあります。
現にアメリカでは明らかにバーミキュライト(ひる石)が原因で中皮腫になった患者が報告されています。

繰り返しになりますが、バーミキュライト(ひる石)の天井の全てがアスベストを含むわけではありません。
もし家の天井にバーミキュライト(ひる石)が吹き付けてあり、不安を感じるのであれば検査することをお勧めします。
そして、アスベストが含まれていた場合除去業者に依頼して除去してもらう他、解決策はありません。

アパートの場合は、管理する不動産屋に相談するのが良いかとは思いますが、検査をすること、仮に含有が確認でき除去する必要がある場合も法律的に除去が義務ではないため、無償でやってもらうということは難しいと考えられます。

バーミキュライト含め、アスベストに関して2017年6月にNHKで特番が行われました。
以下のサイトにバーミキュライトについてのQ&A集が載っており、現在わかっている範囲のアスベスト含有バーミキュライト(ひる石)天井のある物件を紹介しています。

https://sites.google.com/site/tatemonosekimen/hiruisi

また、国土交通省のホームページ内にもアスベストに関する情報が掲載されています。
身近に潜むアスベストの危険性を認識することが、自身の安全を守る対策につながると思います。

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