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【特設】アスベスト・塗材関連

2017.10.24

アスベスト処理剤の種類について

アスベスト処理剤の種類について

 

アスベスト処理剤・アスベスト剥離剤

アスベストの除去工事では剥離剤などを使用すると前の記事に記述しましたが、アスベスト用の剥離剤や処理剤にはいくつかの種類があります。
アスベストをどう処理するか、またどのようなアスベスト素材を除去するのかによって使い分けが必要です。

アスベストを対策を施す前に・・・

アスベストのような物質を、危険性やその対処法、予防措置などの知識なしに扱うことは非常に危険です。そのため石綿取扱作業従事者でないとアスベストを取り扱うことはできません。更に、アスベストの含有量が一定以上の作業の場合、「石綿作業主任者」を必ず選任しなくてはいけません。

引用:『アスベストについて②

 

塗材用剥離剤

建物の仕上げ塗材を剥離するための薬剤です。
塗材の上から剥離剤を塗布すると塗材に浸透して、柔らかくなったり溶けたりします。
それをスクレーパーなどの手工具で剥がし落とすことで剥離ができます。
塗膜に剥離剤という液体を染み込ませ柔らかくして、あるいは溶かしてしまうので湿潤状態で剥がせ、アスベスト飛散の心配がありません。
そのため、剥離剤を用いる工法ではアスベストをレベル3で除去作業ができます。

アスベストのレベルわけについて

レベル1~3まであり、数字が小さいほど、粉じんが起こる危険性が高く、廃棄の処理にかかるコストや設備が大きくなります。

ただし、剥離剤で剥がせるのは塗材の部分だけで、下地調整剤までは除去できません。
また、ロックウールのような吹付アスベストにも剥離剤は対応できていないのが現状です。

 

吹付アスベストの湿潤剤

吹き付けられたアスベストを除去する際に使用します。
薬剤を浸透させ、下地から取り除くことができます。
吹付アスベストはモコモコしているように見えますが、その見た目通り柔らかいため専用の薬剤を塗布さえすれば簡単に剥がすことができます。
吹付アスベストを除去する際はどんな工法でも「レベル1」に該当します。そのため作業所を隔離し、作業員は保護衣、呼吸マスクを必ず着用しなければなりません。

発泡ウレタン 塗布イメージ

 

アスベスト固化剤

固化剤は上記2タイプとは異なり、アスベストを除去するわけではありません。
アスベストを含んでいる塗材や、吹付アスベストの上から散布したり、塗って浸透させたりしてアスベストを固める薬剤です。
アスベストの繊維を固めることで、飛散を防ぎます。

アスベストを除去後、どうしても落とせずに残ってしまったアスベストを固める時にも活用できます。
ただ、この薬剤を使用しアスベストの封じ込めを行った場合、最終的に建物解体時に除去作業が必要になるので注意が必要です。

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