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化学用語解説

2016.12.07

油について①

油について①

 

加工油とは

加工油とはその名の通り、基油(鉱物油や合成油)を精製・混合して、添加剤(※1)などを加えることによって用途別に加工された油のことです。切削加工油、プレス加工油、熱処理油、防錆油など、様々な用途に合わせた加工油があります。加工油はそれぞれ、摩擦を防ぎ潤滑性を持たせることができたり、熱を冷ますことができたり、錆を防ぐことができます。

※1 添加剤・・・加工油にするための添加剤には次のようなものがあります。

  • 界面活性剤
    防腐剤
    消泡剤
    香料
  • 錆止剤
    非鉄金属防食剤
    キレート剤
  • カップリング剤
    極圧添加剤
    着色剤      など

 

油性加工油と水溶性加工油

加工油には、油性加工油と水溶性加工油があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

*油性加工油

鉱物油や合成油を混合したり、添加剤を加えたものを「油性加工油」と言います。

<メリット>
  • 加工による錆が出にくい
  • 摩擦が少ない為、加工がしやすい   など
<デメリット>
  • ・洗浄に溶剤を使用する為コストがかかる
  • ・発煙、火災の虞がある   など

油性加工油のSP値は7程度の為、洗浄の際は同程度のSP値を持つ炭化水素系洗浄剤が適しています。

*水溶性加工油

基油と水を特殊な方法で混ぜ、添加剤を加えたものを「水溶性加工油」と言います。

<メリット>
  • 水と混合している為燃えない
  • 加工油の洗浄が水でできる   など
<デメリット>
  • 水が入っているため乾きが遅い
  • 金属加工に使用すると錆の原因になりうる   など
水溶性切削油

水溶性加工油の中で代表的なのが「水溶性切削油」です。水溶性切削油には大きく分けて3つのタイプがあります。

  • エマルジョン型・・・水に溶けない成分(鉱物油など)と界面活性剤からできていて、水に加えると外観が乳白色化します
  • ソリューブル型・・・界面活性剤が主成分で、水に加えると外観が半透明ないし透明になります
  • ケミカルソリューション型・・・水に溶ける成分(有機アミンなど)からなり、水に加えると外観が透明になります

 

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