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化学規制
2024.11.20
保護具について
目次
保護具について 動画でのご説明
保護具とは
保護具とは、有害な物質を扱う際や危険な現場で作業を行う際、着用者の健康や安全を守るため着用するものです。
保護具と言っても様々な種類があり、たとえば有毒ガスを防ぐマスクなどの呼吸用保護具や、身体に有害な物質が付着しないよう身に着ける手袋やゴーグル、長靴などの防護衣類などがあります。
有機溶剤における保護具
有機溶剤は常温では液体ですが、一般的に揮発性が高いので蒸気になりやすく、気体になってしまうと呼吸によって体内に吸収されやすくなってしまいます。
また、皮膚からも吸収されることがあります。
そのため、有機溶剤を扱う際は、作業者の健康と安全を守る為、保護具を付けて作業することが大事です。
有機則や特化則で指定された有機溶剤を使うとき、局所排気装置を設置していない屋内で作業を行う場合は、必ず送気マスク、または防毒マスクを装着しなければなりません。
有機則について読む!
送気マスクとは
送気マスクとは、ホースを使って、作業する場所とは別の場所から綺麗な空気を作業者に送ることができるマスクです。(下図参照)
マスクから伸びたホースが腰のあたりを経由して、安全な空気の場所に置かれた機械まで繋がっています。
防毒マスクとは
防毒マスクには、その呼吸缶によって有毒なガスや粒子状の物質を含む空気を浄化できるものがあります。(下図参照)口元に有毒物質を吸収する呼吸缶がついているのが特徴です。
使用する有機物質によって適した呼吸缶を使う必要があり、それによって呼吸缶の色が違います。(画像は黒です)
保護手袋やその他
皮膚からの吸収を防ぐため、保護手袋をはめて作業することも大切です。保護手袋は大きく分類してゴム製とポリエチレンなどのプラスチック製があり、扱う溶剤に合わせて耐久性のあるものを選ばなければなりません。(耐久性がないと手袋が溶けてしまって装着の意味がなくなってしまうことがあります)
また、有機溶剤は目に入ると非常に危険なので、目もしっかりガードしましょう。
下のようなタイプの防護マスクは、別途ゴーグルをはめてください。
保護具使用時の注意
保護具を使う際の注意点をまとめました。
- 有機溶剤の性質や有害性に合っているか
- 有機溶剤の濃度に合っているか
- 作業環境に適しているか
- 作業者の体のサイズに合っているか
- 保護具の使用期限は過ぎていないか
これらをしっかり確認し、正しい身に着け方で作業に臨みましょう。
使用した後も、しっかり点検・保守管理をすることが大切です。
保護具に関する質問
※2024年11月20日更新
以前、ページのコメントに寄せられた疑問・質問とその回答をご紹介します。
(※一部編集・抜粋しております)
質問No.01~
※「▼」をクリックすると質問が表示されます。
シンナーを使う作業で手袋使ってるのですが、作業中に溶けてべたべたします。
何かいい手袋ないですか?毎回毎回シンナーが手に付くのですが、危険性はありますか?
一般的にはシンナーにはウレタン製の耐溶剤性手袋を推奨しています。シンナーが手につくと、手の油まで洗浄してしまい、手荒れの原因となります。それを繰り返すうちに、荒れた手から体内にシンナーが入り込みやすくなり危険です。
対策をとり、正しく安全にご使用いただけますようお願いいたします。
HPLC測定にアセトニトリルを多用していますが、アセトニトリルの侵入を防ぐ良い手袋をご紹介いただけないでしょうか?
薄手のニトリルグローブだと,浸透し,逆に湿布効果で手荒れしてしまいます。
セトニトリルであればダイヤゴム株式会社様のダイローブのようなポリウレタン製の耐溶剤性手袋がご使用できます。
狭い場所でのFRP施工に適した防護メガネ、ゴーグルのオススメありませんか?
短時間作業ですが、目が痛くなる事があります。アセトンに合う手袋も知りたいです。
FRP施工に関する弊社の知見がございませんでしたので、保護ゴーグルのメーカー様にお問い合わせなさることをお勧め致します。申し訳ありません。
アセトンの場合、耐溶剤性の、ウレタンなどの素材の手袋をお勧め致します。
局所排気装置がある環境で、トルエンを含有したゴム被膜の塗布をしているのですが、作業時にガスマスクの着用は必要でしょうか。
塗布する製品は、M6六角ボルトの頭だけ等、面積の小さいものが中心です。
局所排気装置または防毒マスクなので、どちらかで問題ありません。
保護具の装着は、使用量がごく少量でも必須となるのでしょうか。
アセトンをハンドラップに入れてティッシュに湿らせて拭き取りなどに使用しているのですが、その場合でも防毒マスク必要でしょうか?。
どのような状況下での使用か、少量がどのくらいの量を指すのか分からないため、保護具の着用をお願いします、と申し上げることしかできません。ご容赦下さいませ。
リペアソルブSを使用して剥離作業をする際、どのような保護手袋が必要ですか。
ニトリルゴムの手袋もお使いいただけますが、使用時間によっては溶けてしまうおそれがございます。(二重にするなど対策をしておられる方もいらっしゃいます)
より安全にお使いいただくために、少し高価にはなりますが、ブチルゴム系の手袋であればその点の心配はございません。
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