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有機溶剤
2017.06.20
酢酸ブチルについて
酢酸ブチルとは
酢酸ブチルは、別名「ブチルアセテート」とも呼ばれる「炭化水素系エステル」に分類される有機物です。
果実臭と呼ばれる特有のにおいを放つ、常温で無色透明の液体です。
そもそも、ブタノールには4つの異性体が存在することから、酢酸ブチルも同様に4種類の異性体を持っています。
それぞれにおいが僅かに異なり、
酢酸n-ブチル と 酢酸イソブチル は バナナのような香り、
酢酸sec-ブチル は甘い香り、
酢酸tert-ブチル はブルーベリーのような香りと称されます。
酢酸ブチルは下記法規に該当しますのでこちらも気をつけなくてはいけません。
- 有機溶剤中毒予防規則(第2種有機溶剤)
- 消防法(第2石油類)
- 船舶安全法(引火性液体類)
- 海洋汚染防止法(海洋汚染物質Y類)
酢酸ブチルの用途
酢酸ブチルは、身の回りの製品に広く使われています。
塗料の溶剤、食品関係では着香剤、香辛料から有効成分を抽出する溶媒に用られています。
酢酸ブチルの毒性
毒物及び劇物取締法に指定されてはいませんが、酢酸n-ブチルは労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則に第二種有機溶剤として指定されているため、取り扱いには規制があり注意が必要です。
酢酸ブチルを高濃度で吸引すると、頭痛、吐き気、めまい、呼吸困難、意識喪失の症状が出ることがあるので注意してください。
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