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有機溶剤
2017.06.20
プロピレングリコールについて
プロピレングリコールとは
プロピレングリコール(略称:PG)は、別名1,2-プロパンジオールとも言う、グリコール系に分類される有機物です。
無色で無臭の液体で、味もありません。
味もありませんと書くとびっくりするかもしれませんが、実はプロピレングリコールは毒性が低いので食品添加物としても使われています。
他には保湿剤や乳化剤、殺菌剤や溶剤として、日常生活や医薬品業界で活躍している有機物です。
用途
プロピレングリコールは化粧品や歯磨き粉、シャンプーなどにもよく保湿剤として入っています。
商品の裏の成分欄を見てみると、プロピレングリコールが入っていれば表記があるので是非見てみてください。
プロピレングリコールを入れるとさっぱりした使用感になる上、殺菌作用もあり防腐剤としても働いてくれるので、古くから重宝されてきました。
また、最初に書いたように、プロピレングリコールは化学反応が起きにくく、毒性も低いため、食品添加物としても活躍します。
例えば、防かび剤として、うどんやそばなどの麺類やおにぎりにも入っていたり、保湿剤として餃子・焼売の皮や魚の燻製などにも使われています。
更に、プロピレングリコールは水にもアルコールにも溶けやすいので、香料や着色料などの溶剤としても欠かせません。
そのほか、プロピレングリコールを水に混ぜると、水が氷になる温度を下げることができるため、ジェルタイプの保冷剤や、車の不凍液に使われます。
プロピレングリコールの安全性
プロピレングリコールは比較的毒性が低く、使う場合は薄めて使うため健康上の問題はないと言われています。
しかしプロピレングリコールは水と油を混ざりやすくする性質をもっており、更には分子量が小さいため体内に浸透しやすいのです。
加えて、プロピレングリコールの化学物質を運ぶ性質によって、有害物質を体内に吸収、蓄積させてしまうおそれがあります。
塗り薬などでは、プロピレングリコールのその性質を使って有効成分を体内に届けることができますが、いい成分だけ運ぶ、というわけではないので注意が必要です。
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