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【特設】アスベスト・塗材関連
2017.06.06
アスベスト含有塗料について
アスベスト含有塗料とは
合わせて読みたい!
アスベスト(石綿)については一度記事にしましたが(↑)、アスベストを含有した塗料について、噛み砕いてみていきます。
普段「アスベスト(石綿)」と言うと、多くの人が思い浮かべるのは、学校の体育館や駐車場の天井や柱に吹き付けられた、耐火被覆材としてのアスベストではないでしょうか。
しかし、実はアスベストは吹き付けたものだけではないのです。
アスベストの性能を利用して、建築用の仕上げ塗料の材料としても使われてきた経緯があります。
塗料にアスベストを混ぜた理由
塗料にアスベストを加えることで、塗った際の液ダレ防止や、塗膜のひび割れ防止が期待できたことから、過去に多くのアスベスト含有塗料製品が作られました。
塗料に含まれているアスベストの含有量は多くありませんが、2005年に行われた塗装業界での調査によると、アスベストが含有されている塗料製品は、1970年代から2005年に製造されたうち、わかっているだけで185製品(一部年代不明の製品あり)にのぼるとされています。
具体的には、
- 建築塗装剤
- 外壁塗装剤
- 舗装用塗料
- 電気絶縁材料
- 接着剤
などです。
アスベスト含有塗料の危険性は?
塗料製品に含まれているアスベスト(石綿)は、塗料に含まれている樹脂によって固められているため、塗膜面から飛散し健康や環境に大きな影響を与える可能性は少ないと考えられています。
しかし、建築物の解体や改修工事などで塗膜を剥がす作業をする際、飛散する危険性があります。
- 建築基準法
- 労働安全衛生法
- 石綿障害予防規則
- 大気汚染防止法
上の4つの法令にも、アスベストを含んだ製品の使用時・解体時の飛散防止措置の規定があり、それに伴い、各種の公的な指針が作成されています。
塗料の分野については、国立研究開発法人建築研究所と日本建築仕上材工業会とが
「建築物の改修・解体時における石綿含有建築用仕上塗材からの石綿粉じん飛散防止処理技術指針」を作成しています。
建物を改修・解体する際は、解体業者さんに依頼をすると思います。
業者さんは事前調査をし、その建物にアスベスト(石綿)が含まれているものが使われていないかをチェックしますが、含まれていた場合は
解体依頼をかけた側が「特定粉じん排出等作業届出」の書類を書き、指定の窓口に届け出なくてはいけないので、注意が必要です。
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